本記事ではこのような方のため、投資歴8年の著者ジョンが「Avalancheチェーンの特徴・始め方」について代表的プロジェクトを紹介しつつガチ解説していきます!
- Avalancheチェーンの概要・特徴が1分で分かる!
- Avalancheチェーンを今すぐ始めることができる!
- Avalancheチェーンの疑問・トラブルをすぐ解決できる!
Avalancheチェーンの概要
チェーン名 | Avalanche(アバランチ) |
開発・運営 | Ava Labs |
ガス代通貨 | AVAX |
EVM互換 | 〇 |
コンセンサスアルゴリズム | アバランチ・コンセンサス |
Avalancheはスマートコントラクト対応のレイヤー1ブロックチェーンです。
イーサリアムの高いガス代や長い処理時間の問題を解決するために「イーサリアムキラー」と呼ばれるブロックチェーンが台頭してきましたが、Avalancheもその一つです。
2021年まではSolanaやBNBチェーンと比較するとマイナーな存在でしたが、334億円を予算としたAvalanche Rushという「開発者への報奨金プログラム」を開始するなどして、AVAXは2021年だけで30倍に急騰しました。
2022年7月27日時点では、TVLランキングでは世界TOP5に位置するほどの進化を遂げている、注目度の高いチェーンです。
※引用元:『DefiLlma』TVLランキング
Avalancheチェーンの特徴
Avalancheチェーンの特徴は下記4つです。
- 特徴①:独自の「アバランチ・コンセンサス」アルゴリズムを採用
- 特徴②:処理速度が速い
- 特徴③:EVM互換がある
- 特徴④:サブネットを作成できる
- 特徴⑤:役割の異なる3つのチェーンがある
特徴①:独自の「アバランチ・コンセンサス」アルゴリズムを採用
Avalancheチェーンは独自のコンセンサスアルゴリズム「アバランチ・コンセンサス」とPoSを組み合わせた特殊な合意形成の仕組みを持っています。
具体的な仕組みは、PoSのルールに従い最低2,000AVAXを保有しているノードが、特定のノードとやりとりして最終的に一つの合意に至る仕組みとなっています。
これだけじゃ「全然わからん…」という感じだと思いますので、超分かりやすかったCoinPostの例えを下記に引用します。
例えば、ある部屋に64人の人がいたとします。この64人の人は、ランチに何を食べたいか決めようとしています。個人個人で別のモノを食べるのではなく、全員で同じモノを頼まなければいけません。仮に選択肢がピザかバーベキューかの二択だとします。当然ながら、ピザを食べたい人もいれば、バーベキューをしたい人もいます。そのうちの一人(Aさん)は、ピザを食べたいと思っていると仮定します。
64人の総意を決定するための方法として、部屋にいる全ての人が、それぞれランダムに選択した数人の人に「ピザとバーベキューどっちがいいですか?」と聞きます。Aさんもランダムに選択した数人に、この質問をします。今回質問する人数は5人に設定します。5人のうち半数以上の3人が「ピザ」と答えた場合、Aさんはそのまま「やっぱりピザが食べたい」と思い続けます。一方で3人以上が「バーベキュー」と答えた場合、Aさんは「みんながバーベキューと言っているから自分もバーベキューにしよう」と自分自身の好みを変更します。このように、最初の自分の好みがどちらであろうと、大多数が好む方に自分の選択肢も変更します。
Aさんだけでなくこの部屋にいる参加者全てが同時並行的に、質問する相手を変更しながら、この質問プロセスを何度か繰り返し行っていきます。Aさんのように最初の好みがピザであったとしても、質問の結果バーベキューに好みを変更した場合、次のラウンドではバーベキューを自分の好みとして、質問に答えていきます。
これを何度か繰り返して行っていくと、多数派の意見がさらに支持者を増やしていくことになり、部屋にいる人全員が徐々に同じ意見を持つようになっていきます。何度このラウンドを繰り返しても多数派の答えが変わらなくなったところで、つまり、どのランダムな5人に何度質問してもピザ(またはバーベキュー)との答えしか返ってこなくなったところで、このプロセスを終了します。そうすると必然的に、最初の段階ではバラバラだった部屋全体の意見が、一つにまとまることになります。要するに、部屋にいる64人の合意が得られたことになります。ブロックチェーンにおいては、64人の人をノード、部屋をネットワーク、ピザまたはバーベキューの選択をトランザクションの承認または拒否に関する選択に置き換えて考えることができます。
『Coinpost』初心者でもわかるAvalanche(アバランチ)
イーサリアムの開発者ヴィタリック氏は「ブロックチェーンのトリレンマ」として「分散性・セキュリティ・スケーラビリティ」は3つ同時に得ることができない、という理論を提唱しました。
しかしAvalancheチェーンは独自コンセンサスアルゴリズムによって、「分散化」「セキュリティ向上」をしつつ「スケーラビリティ」を担保することができるようになりました。
特徴②:処理速度が速い
Avalancheチェーンの処理速度は最大4,500TPSにも及びます。※TPS=1秒間あたりに処理できるトランザクション数
コレがどれほど高い数値か、他のブロックチェーンと比較してみます。
・イーサリアムブロックチェーン:14 TPS
・ポルカドット:1,500 TPS
このようにAvalancheチェーンの処理速度はビットコインブロックチェーンの650倍ほど、イーサリアムブロックチェーンの320倍ほどになっています。
これは僕たちユーザーにとって不便はほとんどなく、具体的にはVISAカードよりも2.5倍速い速度です(VISA=実現値1,700 TPS)。
特徴③:EVM互換がある
AvalancheチェーンはEVM互換のブロックチェーンです。
イーサリアムブロックチェーン上のdAppsを、そのままAvalancheチェーンに移行できるので、世界一のイーサリアム経済圏からユーザー・資金を集めることができます。
イーサリアムの高い手数料や遅い処理に嫌気がさしたユーザーの多くが、これによりAvalancheチェーンに集まり、それがTVLランキングなどの実際のデータにも反映されています。
特徴④:サブネットを作成できる
Avalancheチェーンでは、だれでも自由に「サブネット」と呼ばれるブロックチェーンを新たに構築することができます。
「サブネット」はプライベート・パブリックどちらのブロックチェーンにも対応しているため、個人開発者だけでなく企業からも人気を集めています。
サブネット作成者は、下記のような様々なルール付けをすることができます。
・サブネット参加者へKYCを義務付ける
・バリデーター数の限定
・ガス代を独自トークンへ設定
実際に「Defi Kingdoms」というブロックチェーンゲームではAvalancheチェーン上に独自のサブネット展開することが決まっており、これからサブネットは多くの用途で利用されることが期待できます。
特徴⑤:役割の異なる3つのチェーンがある
Avalancheチェーンは下記3つのそれぞれ役割が異なるブロックチェーンで構成されています。
②:P-Chain
③:C-Chain
X-Chainは「Exchange」からとった名前で、トークンの交換・生成などができるチェーンです。
P-Chainは「Platform」からとった名前で、サブネットの作成やバリデーター間の調整ができます。またステーキングを行うことができます。
C-Chainは「Contract」からとった名前で、スマートコントラクトを実行することができます。Avalanche の全てのdAppsはこのC-Chain上に構築されています。
Avalancheチェーンの代表的プロジェクト
- ①:Trader Joe
- ②:RunBlox
- ③:BenQi
①:Trader Joe
サービス名 | Trader Joe |
サービス内容 | DEX(分散型取引所) |
ガバナンストークン | JOE |
開発 | 0xMurloc / Cryptofish |
ローンチ年月 | 2021年6月 |
Trader Joeは2021年6月にローンチされたAvalancheチェーン上のDEX(分散型取引所)です。
主に下記のようなことができます。
・仮想通貨レンディング
・流動低提供/イールドファーミング
・ステーキング
仮想通貨取引所のように仮想通貨売買が可能ですが、その価格はAMM(Automated Market Maker)という仕組みで自動計算され、全てがプログラムに制御されています。
そのためDMM Bitcoinやbybitなどの中央集権取引所のように、「運営者が価格を操作する」といった不正が100%起こり得ません。
プログラムに脆弱性がある場合はハッカーからの攻撃リスクがありますが、Trader JoeはAvalancheチェーンNo1の取引高を持つ最も人気のDEXなので、初心者でも安心して運用できるのがメリットです。
②:RunBlox
サービス名 | RunBlox |
サービス内容 | Move to Earnアプリ |
ガバナンストークン | OBX |
開発 | OpenBlox |
ローンチ年月 | 2022年6月 |
RunBloxは前澤社長の「MZ Web3ファンド」の記念すべき投資先第一号「OpenBlox」が開発・運営するMove to Earnアプリです。
>>Move to Earnとは?概要・将来性・始め方まとめ【初心者向け解説】
前澤社長が間接的にかかわっていることで日本では爆発的な人気を誇り、Move to Earn銘柄としてSTEPNに続くほどの勢いを見せています。
日給1万円程度であればゴロゴロいらっしゃいますね!
初期組は日給4万円弱も…!
🧟ウォーキングデッドの道🧟♀️
— 🍈赤オニ🐼 (@akaoninotuno) July 17, 2022
(OBX損失-161万円を取り返す)#RunBlox 編
6日目
▶︎未回収額¥676,415
▶︎本日利確¥61,566
※歩給¥38,066+mint益¥23,500
▶︎回収残額¥614,849
【所感】
かなり良い感じ。AVAX強いのが🙆♀️
NFT資産換算では+100万は越えた✨
OBX無ければ+261万かよ😢
mint楽しい👩🍼 https://t.co/rI1OBSQaqH
③:BenQi
サービス名 | BenQi |
サービス内容 | レンディング |
ガバナンストークン | IQ |
開発 | Rome BlockchainLabsInc. / JD Gagnon / Hannu Kuusi / Alexander Szul |
ローンチ年月 | 2021年 |
BenQiは仮想通貨のレンディングプラットフォームです。
Avalanche上のレンディングプロトコルの中で最も利用されており、Dragonfly Capital、Ava Labsなどから合計600万ドルもの資金調達を受けていることから市場からの評価が高いdAppsです。
特に注目すべきなのがBenQiの技術力です。開発者の一人Hannu Kuusiさんは、過去に軍事アプリケーションのインフラを担当した経験があり、国防レベルのセキュリティを持つプログラムを設計することができます。
Avalancheチェーンの始め方
今回は、Avalancheチェーンで最も利用されているdApps「Trader Joe」でAvalancheチェーンを始めてみます!下記手順で、所要時間は3分ほどです^^。
- STEP①:国内取引所に口座開設
- STEP②:バイナンスに口座開設
- STEP③:MetaMaskをインストール・チェーン追加
- STEP④:国内取引所からバイナンスに送金
- STEP⑤:バイナンスからMetaMaskに送金
- STEP⑥:Trader JoeにMetaMaskを接続
STEP①:国内取引所に口座開設
まず最初にAvalancheチェーンを始めるための資金を準備しましょう!
とりあえずは初心者に向けて使いやすさ重視のコインチェックでOKです。
国内取引所のうちではアプリダウンロード数は1位と圧倒的なうえ、銀行入金だけでなくコンビニ入金・クイック入金などラクラク始められるのが最大のメリットです。
無料で作れますし、口座維持費用なども必要ないため、国内口座がない方は、一つは口座を持っておきましょう^^。
\ アプリダウンロード数国内No1!! /
STEP②:バイナンスに口座開設
Avalancheチェーンは日本国内の取引所で取り扱うことはできません。
よって海外取引所の口座が必要になります。
初心者であれば取引高世界No1で、使い易さに優れているバイナンス(Binance)でOKです!
下記よりBinanceで無料口座開設を進めましょう!
STEP③:MetaMaskをインストール・チェーン追加
大手ウォレットサービス「MetaMask」をインストールして、Avalancheチェーンを取り扱うための設定をしていきます!
まずは下記リンクからMetaMaskをインストールしましょう!PCでもスマホでもOKです^^。
次にAvalanche C CahinをMetaMaskに追加しましょう!やり方が分からない方は下記記事を参考にどうぞ^^。
STEP④:国内取引所からバイナンスに送金
Avalancheチェーンを始めるためには仮想通貨AVAXが必要です。
AVAXを用意するため、さきほどコインチェックで用意したXRPをBinanceへ送金しましょう!
STEP⑤:バイナンスからMetaMaskに送金
Binanceログイン後、先ほどのXRPが着金したことを確認して、XRPのスワップページで下記のように設定してスワップしましょう!
こちらのAVAX送金ページから準備したAVAXをMetaMaskに送金して準備完了です!
STEP⑥:Trader JoeにMetaMaskを接続
Trader Joe公式サイト右上の「Connect Wallet」を選択して、トランザクションを承認すれば接続完了です!
お疲れ様でした!これにてAvalancheチェーンにてTrader Joeを始めることができました!
Avalancheチェーンのトラブル・よくある質問
MetaMaskにC-Chainしか追加できない!
MetaMaskにはAvalancheのC-Chainしか追加することはできません。
P-Chain、X-Chainを利用したいのであればAvalanche Walletをインストールする必要があります。
コチラについては、下記記事に概要・始め方をまとめているので参考にどうぞ^^。
Avalancheチェーンの状態を確認したい!
Avalancheチェーンのネットワーク状態はこちらのサイトから確認可能です。
アクティブアドレスのデータやガス代なども確認できるので「これからAvalancheチェーンで投資しようかな…」という方はブックマーク登録しておきましょう!
トランザクション詳細を確認したい!
Avalancheチェーンのトランザクションは専用エクスプローラーサイト「AVASCAN」から確認ができます。
上部の検索窓に自分のアドレス、トランザクションIDを入力するとトランザクション詳細を確認できるのでチェックしておきましょう!
こちらのサイトも同様にブックマーク登録しておくと便利なので、今のうちに登録しておいてください!
まとめ:Avalancheチェーンはトリレンマを解決したブロックチェーン!
最後に、本記事のまとめです。
- Avalancheチェーンはレイヤー1ブロックチェーン!
- Avalancheチェーンは独自のアバランチ・コンセンサスを実装!
- AvalancheチェーンNo1のTrader Joeを使ってみよう!
ではでは、今回は以上となります。
なお、今後仮想通貨を運用するなら日本国内の取引所が必ず必要になります。
最速1日で口座開設出来て、入出金が早く、つみたてなどどこよりも多機能なコインチェックの口座をとりあえず作っておくのがおすすめです!
無料で口座開設できるので、手間を惜しまずやっておくと賢いです^^。
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・Avalancheチェーンの代表的プロジェクトって何?
・Avalancheチェーンの始め方を教えて!