※本記事は下記YouTube動画の台本になります。
最初に今回の目次です。大きく3つあります。
- イチ.FXの超基礎
- ニ.FXで大損する仕組み、大勝ちする仕組み
- サン.100%大損しないために、やるべきこと
では早速、いってみましょう。
イチ.FXの基礎の基礎の基礎
小学生でもわかるようにざっくり言い換えると、「外国のお金を買ったり売ったりして、お金を稼ぐ」という感じ。
ちょっと概念だけだとわかりづらいので、例をだしてみます。例えば、1万円でポテチを買って、食べずにとっておいたとします。1週間後にポテチの値段が2万円に上がった。そのポテチを売れば、1万円で勝ったものが2万円で売れるわけですから1万円の利益になるわけです。
FXはこの「ポテチ」が外国の通貨になっているわけですね。
FXといえば、よく目にするこういったチャートですが、ポテチの値段がこうやって曲線で変動しているわけです。ここではポテチの値段は1万円だし、ここでは2万円です。
そして、将来の値段を予測し、チャートが上に行くと予想するなら、ポテチを買うといった感じです。
「買い」と「売り」という概念
ここで言及しておきたいのが、多くの人に混乱をもたらしているのが「買い」と「売り」という概念です。
これを理解するための前提としてFXで利益を出すためには「安く買って、高く売る」という原則があります。先程の例では、ポテチの値段が安い時に買って、高くなったときに売ることで利益を出していたじゃないですか。
「買い」と「売り」という概念は、このことを理解していれば簡単です。
というのも、単純に買うことと売ることの順番が入れ替わるだけだからです。
つまり
- 買い:とはまず安い時に買って、あとで売る
- 売り:とはまず高い時に売って、あとで買う
これだけです。
例えば、ポテチの値段が1万円の時には「買いチャンス」です。なぜなら、1週間後に1万円より値段が上がると予想しているからです。
一方で今のポテチの値段が2万円だった時には「売りチャンス」です。なぜなら、1週間後に値段は下がると予想できるからです。
こんな感じで「今は手元にないポテチを売って、あとでその分のポテチを買う」ということがFXではできるわけです。
なので、FXにおいては「将来的に値段が上がる」と予想するのであれば「買い(ロング)」、「将来的に値段が下がる」と予想するのであれば「売り(ショート)」として、取引を行うのが基本的な注文のやり方です。
「証拠金取引」とは
そして次に、多分、初心者の方が理解に苦戦するのが「証拠金取引」という部分だと思います。
これについても小学生レベルに置き換えて説明すると「友達に価値のあるものを預ける代わりに、その友達からもっと価値のあるものを借りて、それを使って別のものを買ったり売ったりする」といった感じですかね。
FXに置き換えて話すと、僕たちはFX会社に1万円を預けます。するとFX会社から1万円を借りることができるわけです。渡した1万円を担保にして、FX会社から1万円を借りるイメージです。1ドル=100円とすると、この1万円を使って、例えば100ドルを買います。この「100ドルを買って、持っている状態」をFX用語で「ポジションを保有している」と言います。1週間後にこの1ドルの価値が110円になりました。そこでポジションを決済、つまり手元にある100ドルを売ると1万1000円になります。こうして、僕たちはFXで利益を出すことができます。
非常に簡潔にいって仕舞えば、FXの大枠の仕組みの理解は、これでOKです。
ニ.FXで大損する仕組み、大勝ちする仕組み
では次に、初心者の人がFXで大損したり、大勝ちする仕組みについてお話ししていきます。
「レバレッジ」とは
FXでよく聞く用語で、絶対に理解が欠かせないものの一つに「レバレッジ 」というものがあります。結論から言うと「レバレッジ」が大損したり、大勝ちしたりする秘密です。
これが何かというと、先程説明した証拠金取引の特性を利用した制度です。先程の例を用いて説明すると、例えばレバレッジが25倍の場合、先程同様に1万円預けた場合、最大で25万円をFX業者から借りることができるのです。
日本国内のFX業者では、最大レバレッジが25倍と定められていますが、一方で海外のFX業者であれば、例えば888倍だったり、1000倍だったり、つまりは1万円が手元にあれば、888万円、あるいは1000万円を用いて取引をすることが可能なのです。
投資において、「元手資金が少ないほど投資効率が悪い」のは常識ですが、小さな元手資金からでも、この常識を覆すことができるのが、このレバレッジという制度です。
「強制ロスカット」とは?
次に重要になってくるのが、「強制ロスカット」という仕組みです。
先程レバレッジ の話をしましたが、例えばレバレッジ 25倍で、FX取引に勝てた場合の利益は、とてつもなく大きくなります。ところがその逆もまた然り、つまりFX取引に負けた場合の損失も大きくなります。
たった1万円で、25万円を稼ぐリターンを見込める反面、25万円を失うリスクもあり、非常に危険だと思うのではないでしょうか。もし取引に負けて、マイナス25万円になった場合は、最初に預けていた1万円に加えて、FX業者から借りていた24万円を支払う必要がありますよね。
このリスクを減らす仕組みこそ「強制ロスカット」です。もしFX取引に負けそうになった時、最初に預けていた1万円以上の損失にならないように、一定額以上の損失を抱えた場合、強制的に保有しているポジションが決済してくれる仕組みです。
「ロスカット」と聞くとマイナスのイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、このように強制ロスカットは、僕たちが借金しないための、大切なシステムです。
しかし、強制ロスカットがうまく作動しないことが、あります。
なぜなら、強制ロスカットはシステムつまり、マシンによって行使されるため、あまりに急激な値段の変動があった場合、マシンによる処理が遅れる場合があるからです。
例えば、1万円を証拠金にレバレッジ 25倍をかけて、ドル円レート100円の時に2500通貨ドルを買ったとします。ドル円の価値が1円下がった場合、2500円の損失ですから、仮に強制ロスカットはドル円96円のラインだとしましょう。
ここで、ドル円が緩やかな動きであれば、96円のラインでしっかりと強制ロスカットが働きます。
しかし、このようにあまりに急激だったり、急に値段が飛んだりすると、強制ロスカットが遅れる場合があります。
この現象が起こってしまった場合、1万円以上の損失を抱え、僕たちにマイナス分の支払い義務が生じるわけです。日本国内のFX業者がレバレッジ制限を法律で定め、最大25倍としているのは、こういった強制ロスカット失敗の場合に、トレーダーが大きな損失を抱えることを防止する名目で行われているという説もあります。
ここで多くの人が「じゃあレバレッジ 1000倍とかの海外FXってヤバくね?」と思うかもしれませんね。ちなみに、海外のFX業者の多くは「トレーダーがこうしたマイナス金額を抱えた場合、トレーダーに支払い義務はありません」。これは「ゼロカット制度」と呼ばれるものです。実際にXMというFX業者は「〜」の時に、莫大なトレーダーが強制ロスカットに失敗しマイナスを抱えましたが、全トレーダーのマイナス残高は、免除されました。
なので、信頼に足る、大手の海外FX業者であれば、1万円の証拠金で数10万円の利益を狙いつつ、損失は最大1万円。といったトレードをする人がいるわけです。ちなみに、iForexという業者を使いつつ、こうしたトレードをする人たちは「アイフォ戦士」と呼ばれたりしているみたいです。
サン.100%大損しないために、やるべきこと
これまでの説明から、FXでとてつもない借金を抱える理由がわかったと思います。
つまりそれは「強制ロスカットがうまく機能せず、預けている証拠金以上のマイナスを抱えた場合」です。
なので、大損しないためにやるべきことは2つだけです。
- ①:無くなってもいいお金でFXをやる
- ②:目的に応じて国内と海外のFX業者を使い分ける
無くなっても良いお金でFXをやる
理解すべきなのは、1万円稼ぐ可能性もあれば、1万円を失う可能性も同時にあるということ。それを理解した上で、無くなっても良いお金でFXをやるようにしましょう。
特に、クレジットカードのキャッシング枠を使ったり、消費者金融から借金をしてまでFXをやるのは絶対にやめましょう。1億円ですら、レバレッジコントロールを間違えると、数分で失うことがあるのが、FXの世界です。
目的に応じて国内と海外のFX業者を使い分ける
軽く本動画では日本国内のFX業者と海外のFX業者の違いを説明しました。大雑把にまとめてしまうと
- 国内FX:リターンが小さく、リスクも小さい(但し借金のリスクはある)
- 海外FX:リターンが大きく、リスクは大きい(但し借金のリスクはない)
税金問題も含め、10万円や100万円の少額資金から始めるなら、海外FXがおすすめですし、逆にそれ以上の金額を元手資金とするのであれば、国内FXが良いのではないでしょうか。
いずれにせよ、ご自分の目的ごとに、国内のFX業者を使うか、あるいは海外のFX業者を使うか、両者の特性を知った上で、明確に使い分けをする必要があると思います。
まとめ
というわけで、まとめに入ります。
まず
- FX:外国為替証拠金取引
- 大きな特性:レバレッジという仕組みを用いて、元手資金以上の大きなリターンが見込める。
- リターンの裏返しである大きなリスクは「強制ロスカット」によって管理される。
そして、この動画の主題である「FXで大損する」大きな原因の一つは「強制ロスカット」がうまく機能しなかった場合になる。
ただし、その棲み分けとして。
- 国内のFX業者:借金を抱えるリスクがある
- 海外のFX業者:借金は免除される
という特性がある。
これらを理解した上で、大きな損失を抱えないためにやるべきことは2つあって、
- ①:余裕資金でFXトレードを行う
- ②:国内と海外のFX業者を目的に応じて使い分ける
この2点を意識しつつ、絶対に大きな損失を抱えることは避けましょう。これが本動画の結論になります。
というわけで、今回は「FXで勝つ方法」というよりも「人生が終わるほどの負けを抱えない前提知識と方法」でした。ブログでは勝つための戦略や、手法、またその戦績についてなども公開していますが、また機会があれば動画でも紹介していこうと思います。
では、今回は以上になります。
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