本記事はこのような方のために投資歴7年の著者ジョンがステーブルコインの概要・種類とおすすめのコインについてガチ解説していきます^^。
- ステーブルコインとは価格が常に一定の仮想通貨
- ステーブルコイン大別すると3種類だけしかない
- 最もおすすめのステーブルコインはUSDTとUSDC
ステーブルコインとは
ステーブルコインとは仮想通貨の一種で、価格が常に一定であることが特徴のコインです。
この意味が一目見てパッと分かるように「ビットコイン」と「ステーブルコイン」の価格チャートを見比べてみましょう!
右のステーブルコイン「USDT」がほとんど価格が一定なのが分かりますね!
加えて、2021年7月時点で、仮想通貨の売買にはステーブルコインを用いることが当たり前になっています。
これは僕個人の感想ではなく実データもあって、ビットコイン売買の際、実に48%がUSDTというステーブルコインによって売買されているというデータがあります。
つまり、ビットコインを買う人の48%がステーブルコインを用いているということなのですね。
これは『Crypto compare』というサイトで確認できるので、気になる方は見てみてください^^。
とゆーわけでステーブルコインは仮想通貨売買において圧倒的大正義の人権コインなのです。
ステーブルコインを保有する意味
結論から言うと、ステーブルコインは主に下記3つの用途で保有されます。
- ①:様々な銘柄の仮想通貨を売買するため
- ②:規制を回避して仮想通貨を売買するため
- ③:価格下落時のリスク回避のため
「?」だと思うので、それぞれ具体的に解説してきます!
様々な銘柄の仮想通貨を購入するため
ステーブルコインを用いることで、取引所に上場しているほぼ全ての仮想通貨を売買することができるようになります。
例えば、現在流通しているステーブルコインの中で知名度・時価総額ともに圧倒的にNo1である「USDT」を用いることで数百種類の仮想通貨を売買できるのです。
具体的に、世界No1の仮想通貨取引所であるBinance(バイナンス)ではUSDTを用いることで210種類もの仮想通貨を売買することができます(2021年7月7日時点)。
Binanceには日々仮想通貨が上場しているので、現在時点のUSDT建て通貨ペア数が知りたい方は『BinanceのUSDT銘柄数一覧』を参考にしてみてください^^。
規制を回避して仮想通貨を購入するため
ステーブルコインは仮想通貨が規制された国の投資家に、特に重宝されています。ご存じの方も多いと思いますが、代表例が中国ですね^^。
2013年以降、中国では仮想通貨に対する規制が進んでおり、日本のように国内に仮想通貨取引所はありません。僕たち日本人投資家はコインチェックやGMOコインで手軽に仮想通貨で遊べますが、実はこの環境はめっちゃ恵まれてたりするのですね。
ただ、そんな規制の中でも、多くの中国投資家は人民元でステーブルコインを購入し、購入したステーブルコインを用いて仮想通貨を売買しています。つまりステーブルコインを用いることで中国当局からの検疫を回避しているのです。
このようにステーブルコインを用いると、規制の厳しい国や、あるいは規制が全く整備されていない国の投資家でも、仮想通貨市場にアクセスできるようになります。
価格下落時のリスク回避のため
ステーブルコインは、通貨価格の下落時におけるリスク回避の役割も果たします。
例えば、1BTC=700万円から600万円に下落した際、「まだまだ下がるな…」と予想できる場合、いったんステーブルコインに逃がすことでそれ以上の下落リスクを回避することができます。
少し上級者となれば、1BTC=200万円まで下落したのち、リスク回避時のステーブルコインを用いてBTCを買い増して資産を増やすこともできるようになります。
これがどれほどすごいか具体的な数字で比較してみると…
リスク回避しなかった場合:BTC保有枚数=1枚
リスク回避して買い増した場合:BTC保有枚数=3枚
となり、リスク回避して買い増すだけで、資産をジツに3倍にできちゃうのです。
このようにステーブルコインを用いることで、理論的には多くのメリットがあります^^。
ステーブルコインを保有すれば儲かるのか?
ステーブルコインは、それ自体を保有することで儲かるワケではありません。
ここまでのお話を振り返ると、他の仮想通貨とは異なり価格が常に一定ですので、差益で儲けることはないというワケです^^。
ステーブルコインを用いて儲ける方法は、主に下記の3つです。
- ①:他の仮想通貨との売買に用いる【差益を狙う】
- ②:ステーキングする【利回りを狙う】
- ③:レンディングサービスを用いる【利回りを狙う】
ちなみに、上から順にリスクが高いです!
①:他の仮想通貨との売買に用いる【差益を狙う】
ステーブルコインを用いて他の仮想通貨を売買し、差益で儲けるのが第一の方法です。
例えば500USDTで1BTCを購入し、1か月後に1BTC=600㌦まで上昇したのちに売却すれば、600USDTが払い戻され、およそ100㌦(110万円)の差益を得ることができます。
ただ、逆もまた然りで、1BTC=400㌦まで下落すれば、100㌦の損失を被ることになります。
仮想通貨投資と聞いて、皆さんが一番最初に思い浮かべるのが、こういった投資方法ではないでしょうか^^。
②:ステーキングする【利回りを狙う】
ステーブルコインをステーキングし、利回りで儲けるのが第二の方法です。
ステーキングとは、仮想通貨をブロックチェーンに預け入れることでネットワーク運営に貢献し、その対価として報酬を貰うことができる仮想通貨独自の仕組みです。いきなりの理解が追い付かない人は、銀行の普通預金の仮想通貨バージョンだと思ってもらえば大丈夫です。
上記画像の「Est.APY」がBinanceでステーキングする場合の実際の金利となります!USDTは10.25%、BUSDは8.56%、USDCは7.12%の年利を受け取ることができますね。
完全放置でOKなうえ、相場を常に監視する必要もなし!というわけで初心者に人気のサービスとなってます^^
右ボタンの「今すぐステーク」をクリックして数量を決定すれば設定完了なので、超簡単なのもメリットです。
ゆうちょ銀行の普通預金が0.001%なので、銀行預金と同様の安全性で、およそ10,000倍の利息を得ることができちゃいます。
99%安全と言われていたステーブルコインでのステーキングですが、価格が一夜で42億分の1になるという大事件がつい最近起きてます笑
そこそこ有名なインフルエンサー「イケハヤ」さんが「現代の錬金術で、歴史的イベント」とTwitterで豪語しており、テンションが上がったのか久しぶりにブログを執筆したほどのコインでしたが…彼のツイートからわずか1日後に、案の定大暴落(笑)
なお、現在イケハヤさんは大炎上し、Twitterもブログも鍵をかけて引きこもっているそうです。
TITANについては、全容が難解なため興味のある人はイケハヤさんのブログ記事の魚拓を貼っておくので覗いてみてください。
ともあれ、ステーブルコインといえど、あまりにもマイナーすぎるコインには、それなりのリスクを伴うことを覚えておきましょう!
③:レンディングサービスを用いる【利回りを狙う】
ステーブルコインをレンディングサービスに預け入れて、利回りで儲けるのが第三の方法です。
レンディングサービスとは仮想通貨の貸し借りを仲介するサービスで、日本国内ではコインチェック、GMOコイン、bitBankなど大手企業も実施しています。もちろんBinanceでも実施しており、仮想通貨投資の中では比較的メジャーな投資方法と言えますね^^。
レンディングサービスに仮想通貨を預け入れることで一定の利回りを受けることができ、大手企業にビットコインを1年預け入れる場合の利息は下記になります。
・Binance:年利7%(90日定期セービング)
・コインチェック:年利5%
・GMOコイン:年利3%
ステーキングとの違いは、より安全である代わりに、指定期間中は引き出すことができないことです。
ただし、Binanceでは様々なレンディングサービスを用意しており、例えば「フレキシブルアーニング」では好きな時に引き出すことができます。
長期投資での利回り確保が目的であれば、レンディングが最もリスクを低く抑えることができるので、安全性最重視の方におすすめの投資方法です。
ステーブルコイン全種類
「ステーブルコイン」と呼ばれるものは辞書的な定義はないのですが、主に3種類に大別されます。
- ①:法定通貨担保型
- ②:仮想通貨担保型
- ③:無担保型
①:法定通貨担保型
ステーブルコインと同額の法定通貨を裏付けに、ステーブルコインの価格を維持する仮想通貨を「法定通貨担保型ステーブルコイン」と分類することができます。
イメージ図は下記です。
こちらの分類に該当する主なステーキングコインは下記3つです。
- USDT:米ドルに裏付けされている
- USDC:米ドルに裏付けされている
- GYEN:日本円に裏付けされている
一般的に「ステーブルコイン」と呼ばれるものの大多数は、こちらの分類ですよ~。
逆にこれ以外は、知識として覚えておくくらいでOKです。
②:仮想通貨担保型
ステーブルコインと同額の仮想通貨を裏付けに、ステーブルコインの価格を維持する仮想通貨を「仮想通貨担保型ステーブルコイン」と分類することができます。
イメージ図は下記です。
こちらの分類に該当するコインは、主に下記です。
- DAI(ダイ):ETHなど計14の仮想通貨に裏付け
仮想通貨担保型最大の課題は、価格を一定に安定させることが非常に難しいコトです。価格の担保となる仮想通貨自体のボラティリティが激しいため、当然のことではありますが…
そんなわけで、仮想通貨担保型のステーブルコインは、サービス運営が非常に難しく、現状DAI以外のプロジェクトはほぼ失敗に終わっています。
先ほどの法定通貨担保型と比較すると、安全性ははるかに劣るデメリットがある一方で、ステーキングやレンディングではリスクに見合ったハイリターンを見込める、といったメリットもありますよ~
③:無担保型
最後の「無担保型ステーブルコイン」は、通貨担保による価格維持ではなく、プログラムのアルゴリズムによって価格の一定性を維持することを目指したステーブルコインです。
こちらのイメージ図は下記になります。
主な仮想通貨は下記です。
- BAC:独自のBABトークンを用いてBACの供給量をコントロールする
- ESD:通貨の供給量をコントロールする
- FRAX:部分的な法定通貨の裏付けを徐々に償却する
上記の2つと比べて、圧倒的に時価総額が少なく、明確な成功例が一つもないのがこの無担保型のステーブルコインです。
先ほど「大暴落したやばいステーブルコイン」として紹介した$IRONも「ドルに$TITANを希釈し、$TITANの操作で間接的に$IRON価格を維持する」という構造から、大枠としては無担保型として扱うことができます。
個人的にはコレ全然ステーブルじゃないし、実際にちゃんとステーブルしてるものがないんですけど、目指すものはステーブルなので、やっぱりステーブルコインの一種なのです^^。
なんかゲシュタルト崩壊しそうな文章ですみません笑。
実際によく使われるステーブルコインはどれ??
上記で主にステーブルコインの3種を紹介しましたが、実際に利用されるのは「①法定通貨担保型」のステーブルコインのみと言ってもよいです、、、てかそもそも、それ以外あんまステーブルじゃないので笑
ぼく個人の意見だけじゃ、信頼薄めだと思うので、コインマーケットキャップの『ステーブルコイン時価総額ランキング』を載せておきますね^^。(2021年7月時点)
1~3位までは「法定通貨担保型ステーブルコイン」ですね^^。
、、、で4位には「仮想通貨担保型」のDAIがランクインしていますが、時価総額は3位と一桁違い、圧倒的に法定通貨担保型が利用されていることが分かると思います!
そんなわけで「とりあえず有名なステーブルコインが買いたいなぁ」程度であれば、圧倒的に「法定通貨担保型」一択です。
おすすめのステーブルコイン
個人的おすすめは、無難に時価総額ランキング1位&2位の下記2つです!
現状、この2つが圧倒的大正義レベルですね^^。
- USDT(USDテザー)
-
USDC(USDコイン)
ただ、それぞれ目的別に使い分けができるので、ご自分の目的に合った方を選択してください!
メジャーからマイナーまで様々な仮想通貨を売買したい方→USDT
ステーブルコインで、様々な仮想通貨を売買したい方は、USDTが圧倒的No1です。これでもかと言うほどUSDT一択です笑。
最大の理由はUSDTはステーブルコインの中で、最も取引所の基軸通貨として採用されているトークンだからです。
カンタンに言えば「コレUSDCじゃ買えないけど、USDTなら買えるんだよね…」ということがめっちゃ多いのです。
例えばBinanceだと…
- USDT建ての仮想通貨:210種類
- USDC建ての仮想通貨:15種類
というように売買できる通貨の種類に大きな差があります。
このようにUSDTは「メジャーからマイナーまで色んな仮想通貨で遊んでみたい!」という方には最も便利かつ安定性のあるステーブルコインというワケなのです。
なお、USDTは日本の取引所では購入できませんが、世界No1の取引所である「Binance」で購入可能です!
購入方法は下記記事を参考にどうぞ^^。
100%メジャーな通貨しか売買しないよ!という方→USDC
実のところ、単純に「信頼性」という一点で見るとUSDTよりもUSDCの方が勝っています。
まずUSDCは、米国最大手投資銀行のゴールドマンサックスからの融資を受け、NYDFS(ニューヨーク州金融サービス局)が発行するBit Licenseという「仮想通貨事業を行うための免許」を取得しています。
さらには、米国NASDAQに上場したCoinbaseを含む運営陣によって発行されています。
とゆーわけで、メジャーなコインしか売買しないよ!という方であれば、USDTよりも安全性が高く規制の心配が少ないUSDCをおすすめします。
ちなみにBinanceで、USDC建てで購入できる仮想通貨は下記です!
ステーブルコインとしては世界初ですが、USDCの発行元会社「Circle」が小切手会社「SPAC」と合併に伴い米国に上場しました。ソース記事はこちらです。
これにより、もしかしたらUSDCはUSDCの時価総額を超えるかもしれません…
USDCは、本当の意味で「初めて米国に認められたステーブルコイン」となってしまいましたね^^。
おすすめのステーブルコインまとめ
- 210種類以上の通貨で遊びたい方→USDT
- 主要通貨だけの投資でOKな方→USDC
とゆーわけで、おすすめのステーブルコインは以上です!
ステーキングやレンディングを考えている方はDAIなどの方が利回りが高いですが、結局安全性は圧倒的にUSDT/USDCに劣るので、初めてのステーキングコインであれば上記2つが良いのではないでしょうか??
ただ投資は自己判断ですので、自分自身がピンときたものを信じるもヨシ、とりあえず安パイを選んでおくのもヨシです^^。
本記事が、あなたの自己判断の一助になればうれしいです~
よくある質問
日本でステーブルコインを購入する方法・場所はあるの?
Binanceは世界最大の仮想通貨取引所で、各取引所独自のガバナンストークンを含め、261種類もの仮想通貨の取り扱いがあります。
上記は2021年7月時点のデータですが、最新情報はこちらからチェックできますよ~
結論、ステーブルコインを購入したい方はBinanceを利用してみてください!
ステーブルコインを購入した場合、税金はどうなるの?
2017年12月に発表された国税庁「仮想通貨に関する所得の計算方法等について」によると、仮想通貨で得た利益は所得税のうち雑所得に分類されます!
なので、利益額が増えるにつれ課税率も上がる累進課税が適用されています。
年間の利益総額 | 税率 | 税金控除額 |
~195万円 | 15% | 0円 |
195万円~330万円以下 | 20% | 97,500円 |
330万円~695万円以下 | 30% | 427,500円 |
695万円~900万以下 | 33% | 636,000円 |
900万円~1,800万円以下 | 43% | 1,536,000円 |
1,800万円~4,000万円以下 | 50% | 2,796,000円 |
4,000万円~ | 55% | 4,796,000円 |
年間20万円以上の利益を出した場合は確定申告が必要になるので、必ず念頭に置いて仮想通貨投資をスタートしましょう!
仮想通貨投資にはステーブルコインが必須なの?
仮想通貨投資においてステーブルコインは利便性が高いため、多くの投資家に用いられています。
本記事内で解説したように、ビットコイン購入者の48%がステーブルコイン「USDT」を用いているというデータがあります。
「絶対にないとダメ!」というワケではないのですが「めっちゃ便利だし、持たない理由もないよね」という感じで多くの投資家が保有しています。
【まとめ】ステーブルコインの概要・種類・おすすめ!
最後に、本記事の内容をまとめます!
- ステーブルコインとは価格が常に一定の仮想通貨
- ステーブルコインは大別すると3種類だけしかない
- 最もおすすめのステーブルコインはUSDTとUSDC
以上です。USDTやUSDCはBinanceで購入できるので、ぜひチャレンジしてみてください^^。
ではでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!
・ステーブルコインって何?いったい何種類あるの?
・ステーブルコインたくさんありすぎて選べない…どれがおすすめ?
・ステーブルコインにはどんな使い道があるの?実際にやってる人、教えて!