本記事はこのような方のために、P2Eに300万円以上投資している著者ジョンが「P2Eとは何か」「P2Eの有名どころのゲーム」をガチ解説していきます!
・Gala Games:約150万円
・その他:30~50万円
※MyneighborALICE、DefiKingdoms、Thetan Arena、ICE POKERなど
2021年2月21日現在のポートフォリオは上記の通り。「P2Eの将来に100%安全性はないよ!」という注意喚起をしておきたいので言いますが「原資回収はできていませんし、月に稼げる金額は記事執筆時点で20万円弱くらい」しかありません。
わざわざこんなことを言うのは生活費をブッコむ人がいるからです。くれぐれも無くなってもいいくらいのお金で投資をしましょう^^。
- P2E(プレイツーアーン)とは「ゲームで稼ぐ」という概念
- P2Eの2大巨頭「AXIE INFINITIY」「Gala Games」
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詐欺P2Eプロジェクトに騙されないようにしましょう
P2E(プレイツーアーン)とは
P2Eとは「Play to Earn」の略語で、直訳すると「ゲームプレイで稼ぐ」という意味です。
冒頭に述べた通り、著者は300万円ほどのP2Eに投資した結果、記事執筆時点では月20万円弱を稼いでいます※保有しているNFTの価値は未考慮です
ゲーマーが金銭的に報われるようになった
従来のゲーム市場ではユーザーがいくら課金しても金銭的に報われない「ガチャ」などが問題視されていましたが、P2Eの登場によりゲームプレイヤーが金銭的に報われるようになりました。
この分野は2021年に急速成長しました。
※参照「THE BLOCK」(2021年2月21日時点)
上記THE BLOCKの「ゲームNFT販売数」データを読むと、ピーク時には76万以上(2021年1月31日週)ものゲームNFTが売買されていることが分かります。この人数をイメージしやすくするならば、東京の人口が140万人なので、その半分もの人々がゲームNFTを保有しているレベルです。
P2Eができるゲームはブロックチェーンと深くかかわっていおり、「BCG(ブロックチェーンゲーム)」と呼ばれています。
従来のゲームとBCGの違い
従来のゲームはゲーム会社だけが儲かる構造となっています。ユーザーは課金して手に入れたキャラクターやアイテムなどのデータを売却することはできませんでした。せっかくガチャを引いてレアキャラをGETしても、他人に売ることはできないわけです。下図のようなモデルです。
一方でブロックチェーンゲームでは、データの売買が可能になり、さらにゲームプレイをすることによって仮想通貨を稼げるようになりました。ユーザーはキャラクターやアイテムなどの「NFT」を売却したり、またゲームプレイによって「トークン」(多くの場合は仮想通貨)をGETできるのです。
2つのP2Eモデル
一口に「P2E」と言っても、ゲーム会社とユーザー、それぞれどのように収益を得ることができるのでしょうか?ここでは2つのP2Eモデルを紹介します。
- ①:手数料モデル
- ②:販売モデル
手数料モデル
1つめは下図の「手数料モデル」です。ゲーム会社の収益は「ユーザー同士のNFT売買など”オンチェーン上行為”から発生する手数料(の一部)」となります。いわゆる”ガス代”の一部がゲーム会社の収益です。
販売モデル
2つめは下図の「販売モデル」です。ゲーム会社の収益は「ユーザーへのNFT販売金額」となります。
具体的なプロジェクトとして、AXIE INFINITYは前者モデルの色が強く、Gala Gamesは後者モデルの色が強いです。
ともあれ、上記2つのモデルは独立したものではなく、ほとんどのブロックチェーンゲームでは双方のモデルがミックスされています。
P2Eの2大巨頭ゲーム
- AXIE INFINITY
- Gala Games
上記2つがP2Eの2大巨頭ともいえるBCGです。
AXIE INFINITY
- BCGの元祖プロジェクト
- BCG界隈で世界No1の取引高
- 独自チェーン「Ronin」でBCGのレイヤー1覇権を狙う
AXIE INFINITYはベトナムの企業Sky Mavisによって2018年にリリースされたBCGです。ゲーム内容としてはAXIEというNFTを用いたカードバトルゲームでした。
AXIE INFINITYがBCGで大成功を収めた経緯
プレイヤーがゲームをプレイするためにはAXIE(アクシー)と呼ばれるNFTを3匹購入する必要があります。2021年前半までは、NFT購入が参入障壁となり、ゲームは伸び悩んでいました。
しかし、ゲームをプレイするためのNFTをレンタルする「スカラーシップ制度」を導入したことで、2021年後半からプロジェクトが爆発的に成長しました。
※参照「DappRadar」(2021年2月21日時点)
この成長を支えたのは低所得国のプレイヤーです。
特に平均所得が低いフィリピンでは、一般企業に雇用されるよりもAXIE INFINITYをプレイした方が稼げるという、考えられない状態にまでなりました。その様子はYoutubeのドキュメンタリー番組で収められています。
↓フィリピンでAXIE INFINITYが流行したドキュメンタリー動画↓
BCG界隈で世界No1の取引高
AXIE INFINITYは「P2E」を成功させた世界初のBCGプロジェクトとして有名です。2021年2月21日時点においても、BCGの取引高ランキング世界1位と不動の地位を維持しています。仮想通貨市場全体が軟調な現在でも、24時間で1,431万ドル(20億円弱)です。
※参照「DappRadar」(2021年2月21日時点)
1位:AXIE INFINITY(1,431万ドル)
2位:DeFi Kingdoms(1,316万ドル)
3位:Pegaxy(489万ドル)
独自チェーン「Ronin」でBCGのレイヤー1覇権を狙う
AXIE INFINITYはETH経済圏のユーザーを招致するため、初期は独自チェーン「Ronin」とETHブロックチェーン双方を用いてDappsを展開していました。
また、Roninブロックチェーン上でAXIE INFINITY以外のゲーム開発を進めようとしています。2021年1月20日に「Axie Infinity Builders Program!」で開発者を支援するプログラムを公式発表したことから明らかです。
鶏が先か、卵が先か。僕はどちらも当てはまると思っています。つまり、コンテンツのある所に人は集まり、人の集まるところにさらにコンテンツが集まるということです。
$RON、$SLP、$AXSの適切な経済バランスを保ちながら、コンテンツとユーザーを増やすことができたのであれば、RoninブロックチェーンはBCG界最大のレイヤー1になるかもしれません。
公式リンク
AXIE INFINITY:https://axieinfinity.com/
Gala Games
- BCGのパブリッシャー兼デベロッパー
- 独自チェーン「GYRI(ジャイライ)」でBCGのレイヤー1覇権を狙う
- AXIE INFINTIYの独自チェーンと明確に違うスタイル
Gala Gamesは「ゲーマーに全ての権利を返す」を理想として掲げた、BCGデベロッパー・パブリッシャーです。
これまでのゲームではプレイヤーがいくらお金・時間を使っても、リアル世界での見返りはありませんでした。そんな中、Gala Gamesはプレイヤーに全ての権利を返し、ゲームプレイに対して見返りを提供できるよう、ゲーム業界を革命しようとしています。
そのための手段がBCGです。
BCGのパブリッシャー兼デベロッパー
Gala Gamesは自社でゲームを開発するデベロッパー、また他ゲーム会社が開発したゲームをリリースするパプリッシャーという2つの側面を持っています。2021年2月21日時点で合計9のゲームが発表されています。
Gala Gamesが開発したゲーム:Town Star、Mirandus
他ゲーム会社が開発したゲーム:Spider Tanks、Legends Rebornなど
全てのゲームをGala Gamesが統括していることで、一つのNFTが複数のゲームで利用できるのが最大のメリットです。実際に2021年12月6日にDropされたNFT「Mirandus VOX」はTown Star、Mirandusの2つのゲームで利用可能になる予定です。
独自チェーン「GYRI(ジャイライ)」でBCGのレイヤー1覇権を狙う
Gala Gamesは独自チェーン「GYRI(旧Gala Chain)」の開発を進めています。現在Gala GamesはETHブロックチェーンを活用していますが、将来的に独自チェーンに移行すると、予めユーザーに周知していました。
その前段階として2021年2月19日にテストネット「GYRI」を展開することを発表しました。
- コミュニティ全員がテストネットに参加できる
- テストネットでは試作段階のゲームで遊ぶことができる
- P2Eトークン「TEST」を得ることができる(販売・譲渡不可)
テストネットでプレイヤーからのフィードバックを得て、本番稼働を進める予定のようです。
独自チェーンへ移行することで、プレイヤーはガス代の削減、オンチェーン処理速度の向上、NFTの利便性向上などのメリットが考えられます。
AXIE INFINTIYの独自チェーンと明確に違うスタイル
AXIE INFINITYの独自チェーン「Ronin」は個人開発者を含めたあらゆるデベロッパーを歓迎するスタイルです。
一方でGala Gamesは厳正に審査をした精鋭デベロッパーを採用するスタイルを取っています。
BCGのレイヤー1という文脈において両者は同様ですが、運営方針はそれぞれ独自性があり、今後どちらが成功するのか、あるいはどちらも成功するのか非常に興味深いです。
公式リンク
Gala Games:https://app.gala.games/
P2Eの安全性
冒頭に述べた通り、P2Eの分野は安全とは言い切れません。
なぜなら、まだ発展途上の分野であり、中には詐欺のようなプロジェクトも存在しているからです。
そこでここでは、詐欺プロジェクトに騙されないための最低限の確認事項をお伝えします。
- 確認事項①:NFT販売がゲームリリース前か後かを確認する
- 確認事項②:開発チームを確認する
- 確認事項③:ユーザー数、取引高を確認する
- 確認事項④:プロジェクトのエコシステムを把握する
確認事項①:ゲームリリース前のNFT販売には参加しない
第一にNFT販売を行っているBCGがゲームリリースをしているかどうかを必ず確認しておきましょう。
ゲームリリース前であれば、基本的にNFT購入をすることをおすすめしません。ラグプルが起きたり、ゲームの質が悪かった場合NFTの価値がなくなってしまう可能性があります。
Star Atlas、Mirandusなどゲームリリース前から期待を集めて大規模な資金調達に成功している例はありますが、全てのプロジェクトが上手くいく保証はありません。
成功しているプロジェクトばかりが注目されますが、失敗しているプロジェクトの方が多いことは明白です。見境なくNFTを購入しても価値がゼロになってしまう可能性は高いです。
確認事項②:開発チームを確認する
第二にBCGの開発チームを必ず確認しておきましょう。
危険なケースは下記の場合です。
・本名を記載していない
・顔写真を記載していない
・経歴を記載していない
良いプロジェクトは上記全てが揃っていて、LinkdInやTwitter、FacebookなどのSNSリンクが掲載されていて、活動の証跡をつかむことができます。
あなたは「名前も顔も経歴もわからない人」から数十万円の買い物をしたいと思うでしょうか?したくないはずです。
AXIE INFINITYやGala Gamesはこういった意味でも非常にポジティブです。
確認事項③:ユーザー数、取引高を確認する
第三にBCGのユーザー数、取引高を必ず確認しておきましょう。
ユーザー数はゲーマーに実際に使われているかどうかを図る人気度の尺度になります。また取引高はNFTが実際に売買されていることを確認できます。
DappRadarやtoken terminal、THE BLOCK、Defi Llamaなどのデータサイトでプロジェクトのあらゆるデータを確認することができます。全てフリーサイトなので活用しましょう。
確認事項④:プロジェクトのエコシステムを把握する
第四にBCGのエコシステムを把握しておきましょう。具体的には下記です。
- ①:ブロックチェーン
- ②:発行されるトークンと役割
- ③:トークンの時価総額・最大供給量
①:ブロックチェーン
まずはブロックチェーンの確認です。「どのブロックチェーンを利用しているか」を理解するだけでも、潜在的なユーザー数、ガス代、トランザクション速度などを把握できます。
例えばAXIE INFINITYはETHブロックチェーンから独自チェーンの「Ronin」に移行しました。ETHブロックチェーンよりもガス代が安くなることが分かります。また独自のレイヤー1のため、新しいDappsの登場などが予測できます。
②:発行されるトークンと役割
次に発行されるトークンと役割を学びましょう。BCGの多くはデュアル、もしくはそれ以上のトークンを用意していることが多いです。
例えば、AXIE INFINITYであればトークンは「AXS」と「SLP」の二つが存在し、前者はガバナンストークン、後者はゲーム内で稼げる通貨です。最近は新たに独自チェーンのガス代となる「RON」というトークンも追加されました。
③:トークンの時価総額・最大供給量
加えてトークンの時価総額・最大供給量を確認しておくとベターです。時価総額が数億円程度、あるいはそれ以下のプロジェクトは非常に小さく、そのためリスクが大きいものであることを理解しなければいけません。最大供給量の制限がないのであれば、どのようにバーンされ価格崩壊が起きないかを考えなければいけません。
例えばAXIE INFINITYの「SLP」は時価総額120億円、最大供給量は無限です(CoinMarketCapの2021年2月21日データ参照)。時価総額は小さくありませんが、最大供給量が無限であることに注意しましょう。どのように経済バランスが保たれるかを深く学ぶ必要があります。それが危険だと判断したなら、あなたは投資すべきではないということです。
【まとめ】P2Eに参入してゲームで稼いでみましょう!
P2Eの概要・安全性について解説してきました。
僕がやっているBCGのうちICE Pokerというゲームは初期費用ゼロでも月5万円程度稼ぐことができます。※2021年2月21日時点
興味あるけどリスクを取りたくない…という方はまずICE Pokerから始めてみて、要領を掴んでみると良いかもしれません^^。
では、本記事は以上となります。ありがとうございました!
・流行のP2E(プレイツーアーン)って何?
・有名人がP2Eをよく否定してるけど、ヤバいんじゃないの?
・ゲームで稼ぐってそもそもどんな仕組みなの?