本記事ではこのような方向けに、投資歴8年の著者ジョンが「STEPNのDEX”DOOAR”の概要・使い方」を初心者向けに解説していきます。
- DOOARの概要
- DOOARでできること
- DOOARの使い方
- DOOARの将来性
STEPNのDEX「DOOAR」とは?概要まとめ
サービス名 | DOOAR |
サービス種別 | マルチチェーンDEX |
開発元 | FindSatoshi Lab Limited |
コントラクトアドレス | Dooar9JkhdZ7J3LHN3A7YCuoGRUggXhQaG4kijfLGU2j |
DOOARはSTEPNの開発会社「FindSatoshi Lab Limited」が開発中の独自マルチチェーンDEXです。
開発は3段階のステージで進められる
STEPNの公式ホワイトペーパーによると、DEX「DOOAR」は下記3段階のフェーズで開発が進むようです!
- ステージ1:STEPNアプリ内でのみサービス提供(スワップのみ)
- ステージ2:独自フロントエンドでサービス提供(GST,GMTの流動性提供)
- ステージ3:独自フロントエンドでサービス提供(マルチチェーン実装、その他トークンの流動性提供)
なお2024年10月9日現在は、ステージ1のためSTEPNアプリ内でしか利用できず、独自フロントエンドアプリはありません。
手数料体系
DEXでのスワップに対して一律1%の手数料が徴収されます。この手数料の内訳は下記の通りです。
・30%:流動性提供者への報酬
・60%:STEPNエコシステムへの還元※GMTやNFTの買戻し,burnなど
上記の通り手数料1%のうち1割がSTEPN運営の収入源となります。
SOLANAのDEXのシェアNo1へ
DEX実装前は「STEPNのマケプレ手数料」と「Mint手数料」しか運営の収益源がなかったため、STEPNが崩壊してしまったら収益がなくなる、という構造になっていました。
さらにSTEPNユーザーの多くはOrcaというDEXを利用していたので、ユーザーのスワップ・換金からくる手数料をSTEPN運営は取り逃がし続けていました。超もったいないです…
この状況を打破したのが独自DEX「DOOAR」です。実際こちらのニュースによると、DOOARはOrcaを抜いてSOLANA上DEXでDAUトップを奪還しました!
下記ツイートで公開されたデータを見ると、6月後半にSTEPNのDEXシェアが爆発的に増えています。
こんな感じでDOOARはOrcaに流れたお金を取り戻すのに、現状は成功しています。
Solscanでコントラクト確認可能
SolscanにてDOOARコントラクトアドレスを検索すると、DEXのトランザクションを確認することができます。
ここから見れるので、確認してみてください^^。
STEPNのDEX「DOOAR」でできること
ホワイトペーパーの情報では、上述した3つのステージごとに、できることが増えていきます。
- ステージ①:スワップ
- ステージ②:GST/USDC,GMT/USDC流動性提供
- ステージ③:マルチチェーンでの流動性提供
ステージ①:スワップ
ステージ1はSTEPNアプリ内でのスワップ機能です。
2024年10月9日現在、下記通貨同士のスワップが可能になってます。
なお、BSC側には対応していません。また将来的にマルチチェーン対応になるそうですが、チェーン間スワップができるのかは不明です。
ステージ②:GST/USDC,GMT/USDC流動性提供
ステージ2ではGST/USDC,GMT/USDCの流動性提供機能が追加されます。
流動性提供のAPYがいくらになるかなどは未定です。
GST/USDCの流動性提供は僕個人的に100%おすすめしません。
理由は単純でGSTは下落する未来しかないからです。APYがどれだけ高かろうが、インパロスで普通に負けると思います。
なんでこんな断言するかというと、僕自身がAXIEのSLP/ETHでとんでもない目に合ってるからです笑。100万円入れた分が、今10万円以下です…
ステージ③:マルチチェーンでの流動性提供
ステージ3ではマルチチェーンに対応し、その他トークンの流動性提供が解禁されます。
どのチェーンに対応するかなど、これ以外の情報は未定です。
STEPNのDEX「DOOAR」の使い方
フロントエンド公開後に、画像付きで追記していきます…m(__)m
STEPNのDEX「DOOAR」の将来性
ここからは、カンペキに個人的意見です。ただし、全てデータと事実のみを基にした推測をしています。皆さんにデータは提供するので、各々で考えてみるといいかもです^^。
- ポイント①:STEPNが続くかどうか
- ポイント②:DEXリリースの時期
- ポイント③:DEXとしてのステータス
他にもいろんな見方はあると思いますが、僕個人は「長期的に見れば、本質はこれかなぁ」と思って上記3つをピックアップしました^^。賛否両論大歓迎です。
ポイント①:STEPNが続くかどうか
まず最大の焦点はSTEPNが今後も続くかどうかです。これは超重要です。
なぜなら、DOOARはスワップ手数料1%のうち6割もの金額をSTEPNエコシステムに使うため、STEPNのためのDEXという側面が非常に強いからです。
まずデータサイトDuneからSTEPN「新規/既存ユーザー数遷移」を見てみます。
明らかに右肩下がりであることは分かりますが、注目すべきは下記2つです。
②:既存ユーザー数はあまり変化がない
この状況はぶっちゃけ最悪です。カンタンに言えば「収入が減って、固定費が上がる」というメチャクチャ不健康な状態になっています。
STEPNの繁栄は、これが正のループだった時期にとんでもない爆発的な成長をした背景がありますが、これが逆回転を始め、もう止められないところまで来ています。
STEPNが1日10円程度の稼ぎになったとき、それは完全に「死んだ」とみなされるでしょう。で、仮にそうなったら、死んだサービスに手数料を持っていかれるDOOARを使いたいとは思いませんよね。
ポイント②:DEXリリースの時期
STEPNは一応まだ死んではいません。CaloRunやRonBloxなど、他にもM2Eアプリ勢力が勃興してきていますが、M2Eは並行してできるのでSTEPNもギリ見放されていないというラッキーな状況だと感じてます。
しかし、終わりは必ず来ます。できれば、その前にフロントエンドのDEXを実装してほしいです。STEPNに終わりが来そうなのかを確認するため、現状のユーザー数をみてみましょう。
Duneのデータ「STEPNのSOL側DAU」は下記の通りです。
右肩下がりですが、何とか横ばいを維持してます。で、この横ばいを支えているのが誰か?Duneのデータ「新規/既存ユーザー数遷移」をみてみましょう。
およそ8割が「既存ユーザー」に支えられていることが分かります。
この割合の意味は、上述の通り「収入が減って、固定費が上がる」という状態の途中経過であり、M2E収入が減りすぎて既存ユーザーからも見切りを付けられた瞬間に破綻します。
ポイント③:DEXとしてのステータス
現状DOOARについて判明しているスペックは「スワップ手数料が1%」のみです。
では、このスワップ手数料が高いのか?安いのか?
もし圧倒的に手数料が安かったりすれば、「DOOAR使った方がオトクじゃん!」となりますよね。では既存のSOLANA上DEXと比較してみます。
- Orca:~0.3%
- Raydium:~0.25%
- Serum:~0.22%
- Atrix:~0.2%
というワケで、DOOARのスワップ手数料は異常に高いことが分かります。なおDeFi Llmaのデータによると上記4つは「SOLANA上DeFiのTVLランキング」トップ10にランクインしています。
現状のトップ10よりスペックに劣り、また手数料がSTEPNに搾取されてしまうというモデルは、長期的に見るとマイナスの側面が強いと感じています。
STEPNのDEX「DOOAR」まとめ
最後に、本記事のまとめです。
- DOOARはDAUトップに躍り出たSOLANA上のDEX!
- DOOARはまだ開発途中!マルチチェーン実装まで待とう!
- DOOARの将来性を各々で判断して試してみよう!
ではでは、本記事は以上です。ありがとうございました^^。
・STEPNのDEX「DOOAR」って何?誰が作ったの?
・STEPNのDEX「DOOAR」でできることを教えて!