本記事ではこのような方のため、投資歴8年の著者ジョンが「Polygonブロックチェーンの特徴・始め方」について代表的プロジェクトを紹介しつつガチ解説していきます!
- Polygonブロックチェーンの概要がサクッと1分で理解できる!
- Polygonブロックチェーンを今すぐ始めることができる!
- Polygonブロックチェーンの疑問点をラクに解決できる!
Polygonブロックチェーンの概要
チェーン名 | Polygon(ポリゴン) |
開発者 | Jaynti Kanani / Sandep Nailwal / Anurag Arjun など… |
ガス代通貨 | MATIC |
コンセンサスアルゴリズム | Plasma-PoS(Proof of Stake) |
公式サイト | Polygon公式サイト |
ホワイトペーパー | Polygon公式ライトペーパー |
Polygonブロックチェーンは「イーサリアムブロックチェーンを拡張するため」のレイヤー2ブロックチェーンです。
補足 レイヤー2ブロックチェーンとは、メインとなるレイヤー1ブロックチェーンを補足するためのブロックチェーンのことです。
イーサリアムブロックチェーンは取引量や人数の急激な増加のため、処理速度が遅れたり取引手数料が高騰したりなどのスケーラビリティ(拡張性)問題を長年抱えています。
この問題を解決するために開発されたのがPolygonブロックチェーンです。
具体的には「取引の処理をPolygonで行い、最終的な結果をイーサリアムに返す」という手段を用いることで、Polygonの高速処理+安価な手数料と、イーサリアムの高いセキュリティ性能を両立することができるようになりました。
この画期的な仕組みから、Polygonブロックチェーンの独自通貨MATICは絶大な人気を誇り、今では全仮想通貨中で時価総額TOP13になっています。
※引用元:Coinmarketcap時価総額ランキング(2022年8月1日時点)
Polygonブロックチェーンの特徴
Polygonブロックチェーンの特徴は下記3つです。
- 特徴①:PoSによる高速処理・低手数料
- 特徴②:レイヤー2ブロックチェーンで実績No1
- 特徴③:ソフトバンクなど超大手のバックアップがある
特徴①:PoSによる高速処理・低手数料
Polygonブロックチェーンはコンセンサスアルゴリズムに`PoS(Proof of Work)を採用しています。
ビットコインやイーサリアムブロックチェーンはPoW(Proof of Wok)を採用しており、ブロック計算(マイニング)を高いコンピュータ能力を持つ企業などが独占できたり、手数料の高騰や処理速度の遅れが問題となっていました。
一方Polygonブロックチェーンが採用しているPoSは独自通貨MATICの保有量・保有期間をベースとして世界中のコンピュータが分散してブロック作成を行うため、上記の問題が生じにくくなっています。
その結果、高速処理と安価な手数料を実現しました。
処理速度
Polygonブロックチェーンの処理速度は、その他チェーンと比較して下記の通りです。
・イーサリアム:14 TPS
・XRP:4,000 TPS
・Polygon:7,000 TPS
※TPS(Transaction Per Second)=1秒で処理できるトランザクション数
手数料
Polygonブロックチェーンの取引手数料は、イーサリアムブロックチェーンと比較して下記の通りです。
・Polygon:50~100円ほど
※2022年8月1日時点
特徴②:レイヤー2ブロックチェーンで実績No1
Polygonブロックチェーンはレイヤー2ブロックチェーンの中では圧倒的にNo1の実績を持っています。知名度もそうですが、実際のデータを見てみます。
ブロックチェーンの人気度の指標になるTVL(ブロックチェーン上にロックされた資金量)ランキングでは、なんと全チェーン中TOP6です。
※引用元:DefiLlma
同じくレイヤー2ブロックチェーンの「Arbitrum」と「Optimism」は9位と11位に位置しています。
※引用元:DefiLlma
順位だけで見れば9位のArbitrumと「3」しか差はありませんが、TVLでみてみるとArbitrumの20倍以上、Optimismの30倍以上と圧倒的なデータが出ています!
特徴③:ソフトバンクなど超大手のバックアップがある
Polygonブロックチェーンは官民双方から評価が高く、日本海外問わず超大手企業・VCから資金援助を受けています。
主に、下記のような企業です。下記企業からは約520億円を調達しています。
他にも下記のような提携があります。
・double jump.tokyoの人気ゲーム「マイクリ」Polygonと提携
・世界No1のDEX「Uniswap」Polygonを採用
・米NFLがPolygon基盤のNFT市場をローンチ
・BitwiseがPolygonの投資信託を販売
AP通信、double jump.tokyo、Uniswap、NFT、Bitwiseと大手メディアからクリプト企業、さらにはメジャースポーツまでがPolygonを採用しており、その注目度・実績の高さが分かります。
Polygonブロックチェーンの代表的プロジェクト
Polygonブロックチェーンの代表的プロジェクトは下記3つです。
- ①:QuickSwap
- ②:0x Protocol
- ③:CryptoSpells
①:QuickSwap
サービス名 | Quickswap |
サービス内容 | DEX(分散型取引所) |
ガバナンストークン | QUICK |
公式サイト | Quickswap公式サイト |
QuickswapはPolygon ブロックチェーンで利用できるDEX(分散型取引所)です。
主に下記のようなことができます。
・流動性提供/イールドファーミング
・ステーキング
仮想通貨取引所のように仮想通貨売買が可能ですが、その価格はAMM(Automated Market Maker)という仕組みで自動計算され、全てがプログラムに制御されています。
そのためDMM Bitcoinやbybitなどの中央集権取引所のように、「運営者が価格を操作する」といった不正が100%起こり得ません。
プログラムに脆弱性がある場合はハッカーからの攻撃リスクがありますが、QuickswapはPolygon ブロックチェーンNo1の取引高を持つ最も人気のDEXなので、初心者でも安心して運用できるのがメリットです。
②:0x Protocol
サービス名 | 0x Protocol |
サービス内容 | DEX Protocol(DEXをサポートするプロトコル) |
公式サイト | 0x Protocol公式サイト |
0x Protocolは「DEXサービスをサポートするプロトコル」で開発者のためのプロジェクトです。
僕たちユーザーがみると余りパッとしないかもしれませんが、これは革命的と言ってもいいほど画期的なプロジェクトでした。
このプロジェクトが取り組んでいる問題は、主に下記2つです。
問題②:DEXの開発が難しい
僕たちがDEXで仮想通貨の売買をできるのは「流動性」という「誰かが提供したお金」がプールされているからです。なのでこの「流動性」が枯渇してしまった場合、DEXでの取引ができなくなってしまいます。
そこで0x Protocolは複数のDEX間でオーダーブック(注文)を統合し、共有の流動性プールを作ることでこの問題を解決しました。
また、DEX開発のフォーマットを提供し、開発者が簡易にDEXを開発できるようにもなりました。
③:CryptoSpells
サービス名 | Crypto Spells(クリプトスペルズ) |
サービス内容 | ブロックチェーンゲーム |
公式サイト | Crypto Spells公式サイト |
Crypto Spellsは日本のCrypto Games社が開発しているブロックチェーンゲームです。
元々はイーサリアムブロックチェーン上のゲームでしたが、手数料高騰や処理遅延問題などをうけ、2022年1月にはPolygon ブロックチェーンに対応しました。
ゲーム性はカードバトルゲームで、モバイルゲームの「シャドウバース」や「ハースストーン」と類似しています。プレイ時画面は下画像の感じです。
※引用元:Google Play
Polygonブロックチェーンの始め方
今回は、Polygon ブロックチェーンで最も利用されているdApps「Quickswap」でPolygon ブロックチェーンを始めてみます!下記手順で、所要時間は3分ほどです^^。
- STEP①:国内取引所に口座開設
- STEP②:バイナンスに口座開設
- STEP③:MetaMaskをインストール・チェーン追加
- STEP④:国内取引所からバイナンスに送金
- STEP⑤:バイナンスからMetaMaskに送金
- STEP⑥:QuickswapにMetaMaskを接続
STEP①:国内取引所に口座開設
まず最初にPolygon ブロックチェーンを始めるための資金を準備しましょう!
とりあえずは初心者に向けて使いやすさ重視のコインチェックでOKです。
国内取引所のうちではアプリダウンロード数は1位と圧倒的なうえ、銀行入金だけでなくコンビニ入金・クイック入金などラクラク始められるのが最大のメリットです。
無料で作れますし、口座維持費用なども必要ないため、国内口座がない方は、一つは口座を持っておきましょう^^。
\アプリダウンロード数国内No1!/
STEP②:バイナンスに口座開設
Polygonブロックチェーンの独自通貨MATICは日本国内の大手取引所で取り扱うことはできません。
よって海外取引所の口座が必要になります。
初心者であれば取引高世界No1で、使い易さに優れているバイナンス(Binance)でOKです!
下記よりBinanceで無料口座開設を進めましょう!
STEP③:MetaMaskをインストール・チェーン追加
大手ウォレットサービス「MetaMask」をインストールして、Polygon ブロックチェーンを取り扱うための設定をしていきます!
まずは下記リンクからMetaMaskをインストールしましょう!PCでもスマホでもOKです^^。
次に下記設定にてPolygon ブロックチェーンをMetaMaskに追加しましょう!
チェーンID:137
ブロックエクスプローラーのURL:https://polygonscan.com
新しいRPC URL:https://polygon-rpc.com
通貨記号:MATIC
詳しいやり方が分からない方は下記記事を参考にどうぞ^^。
STEP④:国内取引所からバイナンスに送金
Polygonブロックチェーンを始めるためには仮想通貨MATICが必要です。MATICはBinanceで購入することができます!
MATICを購入するため、さきほどコインチェックで用意したXRPをBinanceへ送金しましょう!コインチェックログイン後こちらの送金ページから下画像のように送金できます。
宛先:BinanceのXRPアドレスをコピペして入力
宛先タグ:BinanceのXRPタグをコピペして入力
送金先サービス名:「その他」を選択
受取人種別:「本人への送金」を選択
送金額:送金するXRPの枚数を入力
STEP⑤:バイナンスからMetaMaskに送金
Binanceログイン後、先ほどのXRPが着金したことを確認して、XRPのスワップページで下記のように設定してスワップしましょう!
こちらのMATIC送金ページから準備したWAXPSをWAX Walletに送金して準備完了です!
STEP⑥:QuickswapにMetaMaskを接続
Quickswap公式サイトの「Connect Wallet」を選択して、MetaMaskのトランザクションを承認したら接続完了です!
お疲れ様でした!これにてPolygonブロックチェーンにてQuickswapを始めることができました!
Polygonブロックチェーンのトラブル・よくある質問
MATICとPolygonは別モノ?
Polygonは「MATIC」というプロジェクト名を2021年2月にリブランディングして「Polygon」となった経緯があります。
その際に独自通貨「MATIC」はそのままの命名となったため、現在ではブロックチェーン・プロジェクト名に「Polygon」、通貨が「MATIC」というバラバラの名前になっています。
リアルタイムのガス代はどこで確認できる?
Polygonのガス代はPolygonscanのガストラッカーにて確認可能です。
取引を行う前に、確認する癖をつけておくと今後役に立つので、今のうちにブックマーク登録しておきましょう!
Polygonチェーンが遅い場合どうしたらいい?
Polygonscanには統計データページが用意されています。
「ネットワークが遅い」と感じたときは、このデータの中の「Daily Transactions Chart」や「Average Block Time Chart」を確認して、トランザクションが急増していたり、ブロックタイムが遅延していないかをチェックしましょう!
まとめ:Polygonブロックチェーンはレイヤー2No1!
最後に、本記事のまとめです。
- Polygonブロックチェーンはイーサリアムのレイヤー2!
- Polygonブロックチェーンは官民双方の実績があるチェーン!
- Polygonブロックチェーンは今すぐ始められる!
ではでは、今回は以上となります。
なお、今後仮想通貨を運用するなら日本国内の取引所が必ず必要になります。
最速1日で口座開設出来て、入出金が早く、つみたてなどどこよりも多機能なコインチェックの口座をとりあえず作っておくのがおすすめです!
無料で口座開設できるので、手間を惜しまずやっておくと賢いです^^。
\アプリダウンロード数国内No1!/
・Polygonブロックチェーンの代表的プロジェクトって何?
・Polygonブロックチェーンの始め方を教えて!