本記事ではこのような疑問に答えていく。
フィボナッチリトレースメントとは
ざっくりフィボナッチリトレースメントで大事な点をまとめた。
- フィボナッチ数列を用いた多数のインジケータのうちNo1に人気
- 近未来のレジスタンス/サポートラインを見るツール
- 上位時間軸ほど信頼性が増す
まず、フィボナッチ数列を2行で理解しよう
フィボナッチ数列は下記のような数列。
- 前二つの数の和が次に続く数列
- 前の数で次の数を割ると1.618に限りなく近づく
1202年にイタリアの数学者、レオナルド・フィボナッチが発見した数式で、数多くの自然法則に適用される法則だ。
多分、中学の数学レベルなのでそこまで難しくはない。
フィボナッチ数列の「1:1.618」はいわゆる「黄金比率」。
「自然と人間が美しいと感じてしまう比率」で、超有名なアレだ。
自然界で言えば
- 台風の大きさ
- 樹木の葉の付き方
- 銀河のカタチ
などが黄金比になっており、もっと身近なところでいうと
- 絵画『モナリザ』
- Twitter社のロゴ
- 名刺の縦横サイズ
などが黄金比を用いて作られている。
黄金比率をFXに利用したのがフィボナッチリトレースメント
「人間が潜在的に美しいと感じ、望んでしまう比率」である黄金比率は、FXにおいても例外なく機能する。それをインジケータにしたのが「フィボナッチリトレースメント」だ。
フィボナッチリトレースメントのみでエントリ/利確/損切を行うトレーダーは滅多にいないだろう。
主にフィボナッチリトレースメントは他の指標とともに用いられ、単体であれば注文、決済のタイミングの目安程度に用いられる。
イメージをつかむため、チャートで見てみよう
チャートにフィボナッチリトレースメントを表示すると下記のような感じ。
例えば、アップトレンド継続であれば、61.8のラインまで押し目があるかどうかを見る。この61.8のラインまで押しがなかった場合は、近いうちにトレンドが終了する確率が高い。
トレンド継続なら順張り、反転なら初動の逆張りを狙う、このような使い方ができるインジケータだ。
エリオット波動とは
まず、エリオット波動を2行で理解しよう
エリオット波動をカンタンにまとめたのが下記。
- 「上昇、下降の値動きを一定の周期で繰り返す」相場の特性を利用したインジケータ
- 相場の周期の根幹は「上昇5波、下降3波」で成り立つ
他にも大量の定義があるけれど、ググればわかるし概要はこの程度でOK。
エリオット波動はフィボナッチと併用される
一般的にエリオット波動はフィボナッチ(リトレースメント)と併用される。
なぜなら、その相関性が非常に高いから。
エリオット波動の原則は3つ
- 第2波が第1波の始点を抜けることはない
- 第3波が最も短くなることはない
- 第4波が第1波の価格帯に入ることはない
上記がエリオット波動の原則。
逆にこれを満たさなければエリオット波動ではないのが重要なポイント。
というわけで、フィボナッチリトレースメントを表示しているチャートにエリオット波動を書き加えてみた。
このように上昇5波の後に下降3波が並ぶのが一般的なパターン。
「5波動→3波動」はあくまで基本的な動き。
すべてが5波動と3波動の組み合わせになるわけではないことを覚えておこう。
検証6パターンの解説
ここについては後日追記予定。お待ちいただければと思う。