※本記事は「哲学者ソクラテス」の一生を学び、令和の僕たちへのメッセージとして、僕Jonが再解釈したものです。なので、教科書的解釈ではありません。あるイミ”自己啓発”です。
ちょっとポップな、こんな疑問。
現代でもきっと無双したであろう偉人から、考えを学んでいきましょう。
考え方はほぼ ”古代版ひろゆき” です。
【かる〜く】ソクラテスさんの略歴
ソクラテスさん、といえばみなさん思い浮かぶのは、下記の2つでしょう。
- 無知の知
- ソクラテスの弁明
この2つの視点から、かる〜くソクラテスさんという人物を追ってみます。
無知の知は「神サマ。それマジか?」から始まった。
まず、「無知の知」とは何か。
結論から言うと、無知の知は「自分が “無知” であると、知っている者こそ、本当に賢い者である」という思想ですね。さて、実のところソクラテスさんが、このたいそうな思想に至るきっかけは、「神サマ。それマジか?」という疑問からだったんです。
聞いたことありますか?古代ギリシャ人の聖地。投資、戦争、結婚、政治的なことから個人的なことに至るまで、あらゆることに対して神の言葉を求める場所。それが「デルフォイの神託」でした。
あるとき、ソクラテスさんの弟子カイレポンさんがデルフォイを訪ね、こう問いかけます「ソクラテスさんより、賢い者はいるんでしょうか」。デルフォイの神託は「ソクラテスより賢い者はいない」。こう答えたんです。
こんなわけで、好奇心旺盛なソクラテスさんは「いやいや、そんなことないだろ。神サマ。それマジか?」ってな疑問から、政治家や詩人など、各地の賢者達を尋ねて「俺より賢い奴は、たくさんいる」ということを証明する旅に出たんです。
ところが「それ、あなたの感想ですよね?」と言わんばかりに、賢者たちが”知ったかぶり”で話していることをソクラテスさんは暴きます。
彼は、まさに、古代版ひろゆき。テレビに出るような有名人たちを各地で次々と論破していくんです。
「民主主義には政府が必要だ。加えて、あらゆる民衆に自由と平等を保障すべき」と主張する政治家に対し「市民含めて全員が完全自由になったら、それって無政府状態じゃない?じゃあ政府いらなくね?それ、あなたの感想ですよね?」と論破。
「知性をもとに美しい詩を作っている」と主張する詩人に「その言葉どんな意味?へぇ、じゃあその言葉は?」と一つ一つ問い詰め、詩人が問答に詰まったところで「いやいや、答えられないなら、それって知性じゃなくて、ただの感性じゃん。」と論破。
そして、ソクラテスさんはこう思います。「彼らって、賢いふりをして、実は全然物事を知らないよね。いや、待てよ。”知らない”ということを知ってる人が少ないのか?」という結論に至ります。
「神サマが言いたかったのは、唯一 ”知らない” ということを知ってる俺が、一番賢いということだったのか!」
こうして至った思想が、ソクラテスさんの「無知の知」なのです。
ソクラテスの弁明。根底は「死?楽しそうじゃん」という思想
ひろゆきばりの論破の旅を終えたソクラテスさんは、恥をかかされた各地の賢人から目をつけれました。勝間和代さんや古谷さんが、ひろゆきを許しても、古代ギリシア人はソクラテスさんを許さなかったんです。人を簡単に殺す古代、、、怖い。
当時ソクラテスさんはペロポネソス戦争(ギリシャ国内でのアテナイ軍とスパルタ軍の戦争)に従軍していたのですが、終戦したとたん、ソクラテスさんは賢人たちから訴えられ、民衆裁判にかけられることになります。
裁判員は、民衆501人。その501人が「無罪」「有罪」を投票し、ソクラテスさんの罪が決まります。この民衆裁判のとき、ソクラテスさんが語った内容こそ「ソクラテスの弁明」と呼ばれるものです。
結論から言うと、ソクラテスさんは「民衆を正論で煽りまくる」という感じで、「俺は正しいことしか言わんよ」という姿勢を貫きます。決して、裁判員に媚びないんです。
「金とか名誉とか、そんなんばっかで、君たち恥ずかしくないの?俺は神サマから言われた『俺より賢いやつを探せ』という役目を、何があっても果たしますよ。別に死は怖くないです。」
「というか、死が悪いものって知ってる人、この中にいるんですかね?あなた、知ってます?誰も知らないですよね。じゃあ、なんで死が悪いもので、怖いものだと思ってるんですか?自分が “死について何も知らない” ということ、知ってます?もしかしたら、死って素晴らしいことかもしれないですよ?」
1時間、こんな演説をしたソクラテスさん。民衆の中には「確かにそうやん」と納得した人もいます、しかし多くの市民はプライドを傷つけられ、投票の結果、ソクラテスさんは僅差で「有罪」となりました。
そんなわけで、死刑執行までの30日、ソクラテスさんは牢獄生活を余儀なくされました。なお、彼はこの生活も、エンジョイしていたみたいです。
牢獄生活のある日、弟子のクリトンさんがソクラテスさんの元を訪れます。どうやって牢獄に入ったかというと「看守に金を握らせた」そう。
ソクラテスさんは民衆を「金と名誉にこだわり過ぎ」と煽ったわけですが、皮肉にもその性質があったおかげで、ソクラテスさんに助けの船を出すことができたというわけです。
必死の形相で、クリトンさんは、こう言います。「さらに看守に金を積めば、脱獄できる。頼む。脱獄してくれ」と。
返答は一言。「ねぇクリトン。これから話すことをふまえて、お前はどっちが正しいと思う?」
- ソクラテスさんは、国に生まれ、育てられ、教育まで施してもらった
- 国は「別に不満なら、金を持って他国に行ってもいいよ」というルールだった
- そのルールがあったのに、ソクラテスさんは、あえて国に残っていた
つまり、ソクラテスさんは「国には産み育ててもらった恩があり、俺は自分の意思で国に残った。にも関わらず、そのルールを破り国を裏切るのは、正しいだろうか?」とクリトンさんに問うたわけです。
「いつも正しいことをするソクラテスさん」を尊敬していたからこそ、弟子のクリトンさん、そのほかの弟子たちも、この言葉に反論することは、できませんでした。
かくもあり、ソクラテスさんは、最後には弟子たちと哲学論議を交わし、死に間際まで一切の恐怖を見せず、毒杯を飲み、亡くなったのです。
さて、ここまで「無知の知」「ソクラテスの弁明」2つの視点から、ソクラテスさんの人生を追ってみました。まとめます。
- ”知らない” ことを知っている人こそ、賢いよね。という思想
- ”常に正しいことをする” という生き方
彼の生涯からハッキリわかるように、この2つが、ソクラテスさんという人物を、最も端的に表す言葉ですね。
もしも、ソクラテスさんが、令和を生きたら
前置きが長くなりましたが、本題です。
彼は、僕たちにどんな生き方を、教えてくれるでしょうか。
前置きです。僕は、昭和→平成→令和、それぞれこんなイメージでお話しします。
- 昭和→破壊と発展(戦争とバブル)
- 平成→停滞と混沌(バブル崩壊と社会問題の出現)
- 令和→転換と格差(社会問題から脱出する者、脱出できない者)
昭和→破壊と発展(戦争とバブル)
第2次世界大戦は数多くの戦死者をもたらし、日本は世界で唯一の、核爆弾の被害者となりました。2020年現在でさえ、世界で唯一、核爆弾の恐怖を身をもって知る国は、日本しかいないのです。
そんな悲劇から、わずか5年。朝鮮戦争の特需をきっかけに日本経済は戦前の水準まで戻り、波がありつつもそこから国土経済成長期に突入し、あっという間にバブル期に入ります。
新卒入社社員の春のボーナス、100万円なんて当たり前。
銀行に10年お金を預ければ、2倍になる。
平成生まれは知らないかもしれないですが(かくいう僕も平成生まれのガキなのですが)、マジでこんな時代があったんですよね。
戦争が終わり、しかし、日本経済は爆発的に反転上昇する。
これが、昭和の「破壊と発展」です。
平成→停滞と混沌(バブル崩壊と社会問題の出現)
1991年ごろから、バブルが崩壊します。バブル期に買った土地も、不動産も大暴落、日本株にいたっては9ヶ月で半値以下にまで急落。
ところが、ゲームみたいに「バブル崩壊」というイベントが “明確に1日” あるわけではなく、株価が下落し、土地が売れなくなり、地価が下がっていく、、、というふうに現実には物事は段階的に進んでいくわけですね。
だから、鈍感な人はバブル崩壊に気づくまでに、時間がかかるわけです。
お分かりのとおり、鈍感な人は痛い目を見る羽目になります。
その後、波がありつつも、高度経済成長期の「実質的に日本が世界トップ」という経済状態に戻ることはなく、かといって “先進国” という立場は保ちつつ、日本は生存します。
でもでも、恐ろしいことに「なんとなく大企業に入って、貯金しとけば一生安泰だよね」という空気だけは、高度経済成長期から一貫して持たれ続けるんです。
新卒入社社員の春のボーナス、100万円なんて当たり前。
銀行に10年お金を預ければ、2倍になる。
とっくにこんな時代、終わっているのに。
「企業で働く」ことのプラスの側面は極限まで薄くなりました。しかし、過重労働による自殺、パワハラによるうつ病、セクハラなどの社会問題、これらマイナスの側面だけは、決して薄くなってはいないんです。
バブルが終わり、バブルの空気だけが残り、マイナスを生む。
これが、平成の「停滞と混沌」です。
令和→転換と格差(社会問題から脱出する者、脱出できない者)
そして、2019年、令和になりました。
結論から言うと、令和は「格差」の時代になります。
どういうことか。
平成にインターネットが大きな根を張り、令和の今、世界中にその根が張り巡らされています。その根を通じて、今は「あらゆる人々の声」が簡単に入手できる時代です。
ブラック企業のパワハラに苦しむ人。SNSでの誹謗中傷に苦しむ人。薄給に苦しむ人。彼らは「平成時代の社会問題」に今でも苦しめられている人です。
一方、個人で爆発的に稼ぐ人。既に経済的自由を手にした人。夢を叶えた人。実は、彼らは既に「平成時代の社会問題」など、とっくのとうに脱出し、端的に言うと超越してしまっています。そんな彼らの声も、いまやスマホ一つで、無料で、聞くことができます。
そして、誰もが後者の声を聞ける今、多くの人が触発され、「大企業に勤めれば一生安泰」という空気が間違いだと気づき、平成の社会問題を脱出していくことでしょう。ところが、おそらく半数以上は、バブル期の空気を引きづり、平成の社会問題の中を生きることになるでしょう。
「気づく人」「気づかない人」、令和が終わる頃には、両者の格差は、絶望的までに、取り返しのつかないほどに、広がります。しかし、気づかなかった人は、空気という得体の知れないものに従った自分を責めるしかないのです。日本政府でさえ既に「老後3000万円問題」や「副業推進」を通じて、国民に現実と向き合う機会を、与えています。
残酷な言い方ですが、これだけ情報があり、自由な令和、停滞して人生を台無しにしてしまうのは、ただの怠慢に過ぎないのです。
声をキャッチし、気づく人、気づかない人。小さいようで、取り返しのつかない格差。
これが、令和の「転換と格差」です。
では、ソクラテスさんは、どう令和を生きるか?
さて、話を戻して、ソクラテスさんだったら、どう令和を生きるでしょうか。
まず、「無知の知」「ソクラテスの弁明」から思い出せる、ソクラテスさんの生き様は、こうです。
賢く生きるには、無知を知るべき、という「無知の知」。
「ソクラテスの弁明」からわかる、正しく生きる、ということ。
だから、ソクラテスさんは、きっとこう生きるんじゃないでしょうか。
彼は「死については、誰も知らない。自分が知らないことを、なぜ悪と決めつけるのか」と説きました。その言葉の通り「企業の中から脱出することを、やってない人よ。なぜ、そこから脱出することが、悪だと決めつけるのか」と行動で示すことでしょう。
そして「正しく生きる」ことに従い、民衆裁判のようにどれだけ叩かれたとしても、世の中に正しいことを発信していくのではないでしょうか。例えば、Twitterでも、YouTubeでも、それこそ、ブログでも。
…さて、「叩かれることを恐れず、世の中に啓蒙する」。こう考えると、現代にもソクラテスさんは、たくさんいるのではないでしょうか。
時には、彼らの声に耳を傾け、”気づいてない現実” と向き合い、生き方を転換することも大事ではないでしょうか。
苦しんでいるなら、その苦しみを克服した先人たちの言葉を、聞くべきじゃないでしょうか。
2局化する令和時代、最後に笑うのは、きっとこんな、ソクラテスさんのような「無知を知り、正しく生きる」人たちなのかもしれません。
ソクラテスの一生から、学べること
では、最後に、ソクラテスさんの一生から、僕なりに紡いだ一つのメッセージがあります。
きっとソクラテスさんは、令和を生きる僕たちに、こんな喝を入れてくれるでしょう。
今もし、あなたが「このままでは、なんとなく人生やばそう」と思っているのであれば、迷わず行動を始めてみてください。令和の終わり、あなたが最下層にいるか、上位層にいるか、それはきっと今、この記事を読んだあなたの行動次第でしょう。
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