本記事では、このような疑問に答えていく。
- FX初心者であれば”海外FX一択”
- 資金豊富なFX玄人は国内FXを使うべし
- 海外FXは違法ではない
以前このツイートに反響があった。
1億円稼いだら、海外FXだと手元に5000万しか残らない。国内FXだと8000万円残る
— ジョン@フリーランサー / FX / ブログ (@Jonko40476838) November 21, 2019
330万稼いだら、海外FXなら手元に274万残る。国内FXだと264万残る
インフルエンサー達はそりゃ稼いでるでしょうから、国内FXをすすめますよ
彼らの言葉を鵜呑みにせず、自分のステータスを考えて正しい判断をすべき
上記ツイートの反響を受けて、本記事では、国内FXと海外FX双方を7年利用してきた管理人が自身の体験とデータを元にして、海外FXの概要を初心者向けにまとめた。
アルバイトの月給5万円時代〜社会人の月収20万円時代〜自営業となった現在までで”海外FXと国内FXどちらがいいか”のアンサーは変わったし、きっと皆さんもどこか同じように状況であるかもしれないから、是非参考にしていただければと思う。
税率の違い
いきなり生々しい話で申し訳ないが、最も大事なので最初に税金について話させていただく。
- 年間利益が330万円以下であれば海外FXの方がお得
- 海外FXは累進課税、国内FXは税率一定
- 居住が日本であれば日本の税率が適用される
税率の表
みやすいように両者の税率を簡略化して表にまとめた。
(なお、整数で統一するため特別復興支援税については省略している)
年間の利益総額 | 海外FXの税率 | 海外FXの税金控除額 | 国内FXの税率 |
~195万円 | 15% | 0円 | 20% |
195万円~330万円以下 | 20% | 97,500円 | 20% |
330万円~695万円以下 | 30% | 427,500円 | 20% |
695万円~900万以下 | 33% | 636,000円 | 20% |
900万円~1,800万円以下 | 43% | 1,536,000円 | 20% |
1,800万円~4,000万円以下 | 50% | 2,796,000円 | 20% |
4,000万円~ | 55% | 4,796,000円 | 20% |
つまり年間利益が330万円以下であれば、海外FXの方が税金は少ないのだ。これは多くの初心者が勘違いしているので本当に大事。
理想的かつ的確な指標での年間利益を10%とおくと(それでもかなり多いが)、元手資金3300万円以下の方は、海外FXを使うべきである。税金の問題をクリアにすれば、これ以降に述べる海外FXのメリットは、国内FXを使うより遥かに大きいからだ。
経費カウントできる
ちなみに、海外FXの利益は「総合課税」扱いとなるので確定申告の際に経費を計上することで節税ができる。もちろん国内FXの場合は不可である。
ボーナスの違い
FX初心者であれば必ず知っておかなければいけないのが、このボーナスの違いだ。
- 国内FXのボーナスは数百円〜千円で条件が厳しすぎる
- 海外FXのボーナスは数万円〜数百万円で口座開設するだけでもらえる
- 海外FXのボーナスは”課税対象”にならない
簡単にボーナスまとめ
まず、国内FXのボーナスを下記にまとめる。
✔国内FXボーナスまとめ(2020年4月調べ)
国内FX業者名 | ボーナス金額 | 受け取りに必要な取引量 |
DMM FX | 20000円 | 500万通貨〜(約5億円分の取引) |
GMOクリック証券 | 30000円 | 2500万通貨〜(約25億円分の取引) |
みんなのFX | 50000円 | 5000万通貨〜(約50億円分の取引) |
いくらなんでも、5万円受け取るのに50億円の取引をする必要があるのは、あまりにぼったくりではないかと思うが、国内FX業者は大手でさえこのような条件のボーナスを実施している。5万円もらうのにどれだけ取引をしろと言うつもりなのか…(しかも全て数ヶ月という期限つきだ)
✔海外FXボーナスまとめ(2020年4月調べ)
国内FX業者名 | ボーナス金額 | 受け取りに必要な取引量 |
GEMFOREX | 10000~30000円(時期によって変動) | 口座開設のみ |
is6com | 10000~30000円(時期によって変動) | 口座開設のみ |
DealFX | 5000円 | 口座開設のみ |
XM | 3000円 | 口座開設のみ |
海外FXでは口座開設だけの緩い条件で、数万円を受け取ることができる。資金のない大学生や、自己資金を使いたくない初心者の方は是非使うべき制度だと思う。(とりわけ上記4業者を使うだけでも7万円近くなる)
海外FXはその他、入金額に応じて貰える「入金ボーナス」といったキャンペーンや、各業者ごとにオリジナルのボーナスを実施していたり多彩なキャンペーンがあるため、本記事では全て述べないが気になる方は是非下記の記事を参考にして欲しい。
なぜ海外FXのボーナスは豪華なのか
簡単に言うと利益構造の違いだ。
- 国内FX業者→トレーダーが損をすると儲かる
- 海外FX業者→トレーダーが得をすると儲かる
つまり本心を言ってしまうと、善意でもなんでもなく利益のために、国内FXは「トレーダーに損して欲しい」が、一方海外FXは「トレーダーに得して欲しい」という極めて分かりやすい結論になる。つまり海外FX業者が豪華なボーナスを実施する理由は、単に利益の為なのだ。我々トレーダーにとっても嬉しいWin-Win構造になっている。
法律の違い
海外FXはそもそも”違法”ではないか、という疑問をお持ちの方も少なくないはずなので、注記しておく。ここでは、法について最も信頼性が高いであろう”弁護士”の方が海外FXに対する見解を表明しているので、それを引用する。
海外FX業者の違法性
弁護士の方の結論としては、日本の法律に適したものとは言い切れないが、海外FX業者の信頼性については、それとまた別の問題であると整理している。
しかしながら、海外FX業者は、単に日本のライセンスがなく、日本法に違反しているだけで、他の国のライセンスを保有している場合も有り、審査が厳しい国のライセンスを保有している海外FX業者も存在する。要は、営業戦略的な観点で、日本でライセンスを取得しないだけで、必ずしも日本のライセンスがない=信頼に値しないというわけではないのである(ちなみに、海外FX業者のライセンスに関する考察は以下の記事をご参照。)
海外FX業者を使うユーザーの違法性
ユーザーは言わずもがな、違法ではない。そもそもユーザー側を裁く法律がないのだ。
ユーザーについていえば、(国内外を問わず)無登録業者を用いてトレードをしたとしても、違法性・罰則はない。これを罰する法律が存在しないからである(国内の無登録業者との共犯関係が認められるといった特殊な事情があれば別だが、通常はこのような関係にはないだろう。)
日本の金融庁による喚起
日本の金融庁は公式HPで海外FX業者を利用しないよう喚起している。下記がその引用だ。
無登録で金融商品取引業を行っているとして、金融庁(財務局)が警告書の発出を行った者の名称等を掲載しています。
業者名等を検索する場合は、該当のPDFファイル又はエクセルファイルを開き、検索機能(「Ctrl」キーと「F」キーを同時に押すと開きます)をご利用ください。(アルファベットの業者については、全角と半角の両方で検索してください。)
こちらは上記に述べた通り”日本の金融庁から営業認可を受けていない業者”を指しており、必ずしも海外FX業者の信頼性に直結してはいない。
追証の違い
追証は「残高がマイナスになった時にトレーダーがマイナス分を支払う制度」だ。
明確な定義は下記になる。
海外FXは追証がない
- 海外FX→追証なし(ゼロカット制度ともいわれる)
- 国内FX→追証あり
初心者であればギャンブルトレードはつきものだが、その際に万が一マイナス残高になった場合でも海外FXであれば、支払う必要はない。個人的に海外FX最大のメリットだ。
レバレッジの違い
レバレッジは各国金融庁(狭義には金融庁のライセンス)によって定められている。日本の金融庁は投資家のリスク回避を名目に最大25倍と定めているため国内FXは例外なく最大25倍のレバレッジ となる。
一方で海外FX業者は、それぞれ各国の金融庁が定めるレバレッジであり、一般的には数百倍〜数千倍となる。
海外FXのレバレッジは異常か?
日本人から見ると「海外はレバレッジが異常に高い」と思われがちだが、世界的にはスタンダードが数百倍のレバレッジ であり、逆に海外から見れば”日本のレバレッジ25倍”が異常と思われている。
一応、海外FX最大手2社のレバレッジを載せておく。
取引プラットフォームの違い
- 基本的に海外FXの取引プラットフォームは「MT4」と呼ばれるモノ
- 国内FX業者は各社オリジナルの取引プラットフォーム(基本MT4は使えない)
利用可能なインジケータ/オシレータ、自動売買のストラテジー、売買の種類、全て圧倒的にMT4が優れている、というのが個人的感想だ。
とはいえ、初心者はどちらであっても取引に苦労はしないだろう。ぼくは資金管理のため、利確にトレールを用いているのでMT4を使っている。