本記事ではこのような方のために投資歴8年の著者ジョンが「仮想通貨ウォレットの仕組み・種類」について小学生にも分かるように解説しています。
- 仮想通貨ウォレットの基礎が分かります!
- 仮想通貨ウォレットを安全に運用できるようになります!
- 仮想通貨を今すぐ0円で始められます!
仮想通貨ウォレットとは?【仕組み・種類を解説】
仮想通貨の世界では「ウォレット」とは財布だけでなく、下記のような様々な用途で使われています。
- 仮想通貨の残高確認
- 仮想通貨の送受金
- 仮想通貨の交換
- Dappsへのアクセス
…などなど
仮想通貨ウォレットの仕組み
仮想通貨ウォレットの仕組みは少し複雑です。多くの場合「仮想通貨ウォレットの中に仮想通貨を保存する」と思われがちですが、実のところコレは間違った認識です。
具体的には、ブロックチェーンというデータベース上に保存された「アドレスAがアドレスBに仮想通貨を〇〇枚送金した」などのデータを、ウォレットを通じて閲覧しているだけなのです。
仮想通貨ウォレットは、このようにブロックチェーンからデータを参照して残高を表示しています。
仮想通貨ウォレットが保存している「秘密鍵」
仮想通貨ウォレットでは上記で説明したような「残高確認」に加え、「送受金」や「交換」ができます。そのすべての権限を持つのが「秘密鍵」です。
「秘密鍵」とはTCP/IPプロトコルにおける「公開鍵暗号方式」と呼ばれるデータ暗号化手法の中で使われる用語です。
ここでは詳細を割愛しますが、よく分からない人は「世界で自分一人だけしか持っていない鍵」だと理解しておけばOKです。
ブロックチェーン上の「アドレス」一つに対して、世界で一つの秘密鍵があり、その秘密鍵を持ってさえいればアドレス上の資産に対する全ての権限を行使することができます!
仮想通貨ウォレットの仕組みまとめ
少し複雑でしたがまとめると…
- 仮想通貨ウォレットは「秘密鍵」を保存している
- 「秘密鍵」はアドレスにある資産に全ての権限を持つ
- よって仮想通貨ウォレットで資産の確認・送受金・交換などができる
と、ザックリ言ってしまうと上記のような仕組みになっています。
仮想通貨ウォレットの種類
大別すると下記2種類が存在します。
- 種類①:コールドウォレット
- 種類②:ホットウォレット
コールドウォレット
コールドウォレットとは秘密鍵をオフラインで保存するウォレットのことです。利便性は低いですが安全性が高いため、いわゆる「金庫」として使われます。
具体的には、下記のようなウォレットがあります。
コールドウォレットの利用目的は「高いセキュリティ性能」にありますが、ペーパーウォレットは作成手順が複雑なうえ、物理的な障害(水没・火災)などに非常に弱いことからおすすめできません。
Trezor/Ledgerなど有名どころのハードウェアウォレットを利用するのが、現状最もセキュリティ性能が高い仮想通貨の保存手段として知られています。
ホットウォレット
ホットウォレットとは秘密鍵をオンラインで保存するウォレットのことです。安全性はコールドウォレットに劣りますが、利便性が高いのが特徴です。
具体的には、下記のようなウォレットがあります。
・モバイルウォレット:iPhone/Androidスマホアプリのウォレット
デスクトップウォレット、モバイルウォレット双方で人気No1はConsenSys社開発の「MetaMask」です。月間ユーザー数3,000万人を突破した業界No1のホットウォレットで、もちろん無料利用ができます。
ネットワークごとの使い分け
ホットウォレットはブロックチェーンネットワークごとに使い分ける必要があります。大手だと下記のように分類されます。
- イーサリアム系:MetaMask
- ソラナ系:Phantom Wallet
- アバランチ系:Avalanche Wallet
間違ったネットワークに送金した場合
上述のようになっているため、例えば「アバランチネットワーク」をMetaMaskで利用することはできないです。
なので、もしアバランチネットワークの仮想通貨を、MetaMaskのアドレス宛に送金してしまった場合、GOX(資産が失われる)になります。
取引所ウォレット
Webサイトによっては「取引所ウォレット」をホットウォレットとして紹介しているトコロがありますが、正確には違います。
大手取引所のウォレット
具体的に国内取引所のウォレット運用方法は下記のようになっています。
DMM Bitcoin:ユーザー資産90%以上をコールドウォレットで管理
Coincheck:一定額以上のユーザー資産をコールドウォレットで管理
取引所によってユーザー資産管理方法はまちまちですが、100%をコールドウォレットで管理しているbitbankは非常に安全性が高いと言えます。
このように、もし取引所ウォレットに資産を保管しておきたいなら「コールドウォレットで管理しているか」を必ず確認しておきましょう!
安全な仮想通貨ウォレット運用法【ハッキング対策】
最低限、下記のようにウォレットとPCを使い分けましょう。僕はまるっきり同じやり方です。
- ①:普段使い用に下記
―普段使い用のホットウォレット(複数)
―普段使い用のPC(1台) - ②:資産管理用に下記
―コールドウォレット用のネットワーク隔離PC(1台)
―資産管理用のコールドウォレット(1個以上)
要するに「最悪ハッキングされても大丈夫な環境」と「絶対にハッキングされない環境」2つを準備しておくということです。
①普段使い用ウォレット・PC
「普段使い用」には利便性が高いホットウォレットと、それ専用のPCを用意します。こちらは「最悪ハッキングされても大丈夫な環境」です。
こちらの利用場面は主に下記3つです。
・②:(自分にとって)少額を運用するとき
・③:インターネットに接続するとき
危険なブラインド署名を避ける
Opensea、DYDXなどのサービスにウォレット接続すると「ブラインド署名」が求められます。
これは「契約内容を見れない状態でも、契約書に署名することを許可する」というアブナイ権限です。※ブラインド署名について詳細説明すると長くなるので、気になる方は下記記事を参考に学んでみてくださいm(__)m
ハードウェアウォレット側でブラインド署名はしたくないので、Openseaなどのサービスを利用する際は、必ずこちら側の環境で利用しましょう。
インターネット接続はハッキングリスクあり
そもそもインターネットに接続する以上、あらゆるハッキングリスクの可能性は避けようがありません。
なので、インターネットに接続するPC、そうでないPCは確実に分けましょう。
②資産管理用ウォレット・PC
「資産管理用」には安全性が高いコールドウォレットと、それ専用のPCを用意します。こちらは「絶対ハッキングされない環境」です。
こちらの利用場面は下記2つです。
②:仮想通貨を運用せず保管したいとき
使わないお金、特に大金を保存するときには、こちらの環境を用いましょう。
【参考】僕の環境
僕は元ネットワークエンジニアだったこともあり、少し独特なネットワークの切り離し方をしています。
たぶんほとんどできる人がいないのですが、Fortigateというファイアウォールを用いて下記のような環境にしています。
②:外部IPからの検閲
③:外部へのアクセスは自宅回線でVPN接続
まず基本的にインターネット接続は行いません。ここは当然ですね。
で、送金の際などインターネット接続が必要な場合は携帯電話のIPを使って自宅回線にVPN張って、そこからインターネット通信を行います。IP検閲はもちろん、不正な通信があればFortigateが感知してログを見ればわかる、という感じです。
ここら辺不明点あれば、コメントなりTwitterのDMなりでいつでも質問どうぞ~。
よくある質問・疑問
取引所←→ウォレットの送金で税金はかかる?
仮想通貨の送金で税金はかかりません。税金が発生するのは下記のような場合です。
②:仮想通貨を交換(スワップ)した場合
③:仮想通貨ステーキングなどで報酬を受け取った場合
僕は、ここらへんを仮想通貨専門の税理士「村上ゆういち」さんのサロンで学びました。
税金の不明点など、僕から助言することは法的にアカンことしかないので、不安な方は村上さんを頼ってみてください。無料Discordでも簡単な質問には答えてくれる超親切な人です^^。
ウォレット利用に手数料はかかる?
ウォレットの利用自体は完全無料です。かかる費用と言えば、下記3つくらいだと思います。
②:シードフレーズ保管用器材の購入費
③:ネットワーク隔離PCの購入費
たぶん、これくらいです。
なお①は全員必須ですが、②③については運用額が500万円以上とかでなければ不要だと思います。
おすすめの仮想通貨ウォレットは?
ホットウォレットはネットワークごとに異なります。ただ、コールドウォレットであればLedgerかTrezor、どちらかがおすすめです。
詳細については、別記事にまとめているので参考にどうぞ。
【記事執筆中です…m(__)m】
まとめ:仮想通貨ウォレットを使い分けて安全運用しよう!
最後に本記事のまとめです。
- 仮想通貨ウォレットとは「秘密鍵」を管理するソフトウェア
- ホットウォレット・コールドウォレットの2種類がある
- 安全運用のため2つの環境を使い分けるべき
ではでは、本記事は以上となります。ありがとうございました^^。
・仮想通貨ウォレットってどんな種類があるの?
・安全に仮想通貨ウォレットを使いたいな…