本記事ではこのような方向けに図解でブロックチェーンの仕組みを世界一わかりやすく、投資歴7年の僕が解説していきます!
ブロックチェーンとは
仮想通貨を理解する上で、秘密鍵やら署名やら、マイニングやら「なんじゃそれ…」となりがちですが、意外とコレ簡単なんです。実はかなり身近なものだったりします。
頑張って解説するので、肩の力を抜いてOKです^^。
まずは「トランザクション」を知ろう
みなさんは銀行の通帳を持っていますか?
ようは、トランザクションとは「取引履歴」です。
仮想通貨を誰に送っただか、いくら送っただかの情報そのものをトランザクションと言います。
で、具体的には、下記のようなもの。
左図が一般的なトランザクション。ビットコインにおいては右図のような「パラメータ」として記録されています。
もう、これでトランザクションの理解はOKです^^。
ちなみに、ブロックチェーン技術といえば仮想通貨にとどまらず、企業間契約やゲーム内の等価交換、流通などに使われていることでも知られていますが、その理由は下図のように「通貨ではない取引履歴も保存することができるから」です。
圧倒的なセキュリティの高さを持つトランザクションにデータを入れておくことでデータの改ざんやトレーサビリティの高さを担保することができ、各分野への普及が始まっているわけです。
政府の公式文書が「改ざん」されるなんて事件がありましたが、ブロックチェーンが導入されると、物理的に不可能になったりします。どうでもいいですが、「記憶にございません」もできなくなります^^。
さてさて、ここまで来ればブロックチェーンについても簡単に分かります。
ブロックチェーンは分散台帳のこと
ブロックチェーンとは、「ブロック」という塊が、鎖で繋がれているように連結していることから、名付けられた仕組みです。分散台帳と呼ばれるのが、それです。
各ブロックには下記の3つが保存されています。
- ①:(複数の)トランザクション
- ②:ハッシュ関数
- ③:ナンス値
トランザクションは上述した取引履歴のこと。ビットコインでは1ブロックあたり最大4000トランザクション、NEMでは最大120トランザクションが格納できます。各暗号通貨で、この上限値が異なります。
ハッシュ関数とは、一つ前のブロックのトランザクション・ハッシュ関数・ナンス値の3つから生成された数値で、不可逆(ハッシュ関数から一つ前のブロックの詳細情報を復元できない)な仕組みになっています。ハッシュ関数がブロックチェーンの仕組みのカギになっていますが、その理由はここからのお話で、肌で感じることができます。
ナンス値は「ハッシュ値」です。ハッシュ関数は「不可逆」だと言いましたが、その不可逆な数値を生成するために必要なのが「ハッシュ値」です。このナンス値の計算は、高度なコンピューターを使ってもすぐには解読できないほど困難です。
実は、ブロックチェーンを理解する上で肝となるのが、このナンス値。
もっと言うと、ナンス値は(例えばビットコインにおける)「マイニング」と深い関わりがあります。
マイニングとはナンス値を計算する競争
上図の通り、マイニングの役割は「ブロックの正当性を証明し、次のブロックを生成すること」です。このマイニングは不特定多数が参加可能ですが、途方もない計算が必要な「ナンス値」の値を最初に解読したノードだけが一人勝ちとなり、次のブロックを生成し、そして手数料を得ることができます。
「誰がマイニングするか」の勝負のルール、いわゆるコンセンサスアルゴリズムは暗号通貨によって異なります。ビットコインでは「PoW」という「強いコンピュータを持っている人が総取り」と言う形式、一方でNEMが2021年に新規公開するSymbolというブロックチェーンでは「PoS+」という、「弱者でも勝てるルール」を設定していたりします。
場所を選べば、誰でも勝つ可能性があるのが、この計算競争なのです。
そして、不特定多数が報酬目当てにこの競争に参加し続けるからこそ、ブロックチェーンを用いて非中央集権型の通貨が台頭を始めているのです。
【まとめ】ブロックチェーンとは
- ブロックチェーンとはブロックが連結された分散台帳
- ブロックの中身は複数のトランザクションが保存されている
- 不特定多数の計算作業によって持続可能になっている
なお、上記はあくまで「パプリックブロックチェーン」のお話です。一歩先にプライベートブロックチェーンというものもあるのですが、それはのちの機会に解説します。
ではまた^^。
・とにかくわかりやすくブロックチェーンの仕組みを知りたい!
・文字だけじゃなくて図解で理解したい!
・技術者の専門用語抜きで教えてほしい!