本記事はこのような方のために投資歴8年の著者ジョンが、AXIE界隈で生まれた新DEX「Katana」の概要・使い方を画像付きで日本語解説していきます!
【概要解説】AXIE界隈のDEX「Katana」とは?

Katanaは2021年11月4日に発表されたRoninブロックチェーン上のDEX(分散型取引所)です。
この発表では、大きく下記2つの要素がAXIEエコシステムに誕生しました。
- ①:DEX「Katana」
- ②:Roninブロックチェーンのネイティブトークン「RON」(ETHラップの「WRON」)
②については一旦置いといて、まずはDEXについてです。
DEXの登場でめちゃくちゃ手数料が減ります
AXIEはゲーム内で仮想通貨SLPを稼ぐことができますが、そのSLPを用いて新しくAXIEを購入するためには多くの手数料がかかっていました。
具体的には、AXIEのゲームプレイで獲得したSLPを外部の取引所・ウォレットに送金し、そこでETHにスワップし、そのETHを再度RoninWalletに送る必要がありました。そのブリッジ手数料が$200ほどかかりました。
しかし、今回のKatanaの登場により、この手数料$200を80~90%以上削減することができます。

ずっと期待されていたDEXによって、多くの新規AXIEの購入、ブリーダーの増加が見込まれます。(ここらへんはブリード費用の改定や流動的費用調整など、すでに運営から改善が予告されてます)。DEXの登場はAXIEエコシステムの明るい未来への第一歩と言っても過言ではないでしょう。
ともあれ、Katanaでできることはこんなもんじゃありません。
では、ここからKatanaでできることをそれぞれ解説していきます。
Katanaでできること
主に下記三つです。
- ①:スワップ
- ②:流動性提供
- ③:ファーミング
①:スワップ
まずはスワップです。スワップとは通貨同士の交換を意味します。
2021年11月4日時点で対応している通貨はこちらです。
WETH、AXS、SLP、USDCは解説不要かと思いますので割愛して、新しく登場したRONとWRONについて、補足説明しておきます。
まず、上でちょっと述べたRONはRoninブロックチェーン上のネイティブトークンです。主にGas代として機能します。ETHブロックチェーンにおけるETHと役割は同じです。
一方でWRONはRONをラップしたERC20トークンです。「なんでWRONが必要なの?」と疑問に感じる人も多いでしょうが、これはクリプトではよくあることだったりします。今回のケースではステーキングのプロトコルがERC20でしか組めないらしく、Ronin上のRONで報酬を支払うことができないことからWRONを作ったそうです。
まとめると、DEX「Katana」の登場により、これら通貨のスワップをAXIEエコシステムのみで完結することができるようになりました!
②:流動性提供、③:イールドファーミング
Katanaでは、DEXではよくある流動性提供とイールドファーミングができます。超ざっくりいうと、お金を預けると「金利」+「別の通貨」がもらえるシステムです。
流動性提供とイールドファーミングは、二つで一つの関係です。というよりイールドファーミングをするためには流動性提供をする必要があります。下記のような流れで流動性提供とイールドファーミングを行うことができます。
- ①:2つの通貨をプールする(流動性提供)→「金利」がもらえる
- ②:プールするとLPトークンが貰える
- ③:LPトークン用いてファーミングする→「別の通貨」がもらえる
最初に2つの通貨をプールに預け入れます。これが「流動性提供」です。お金を預けるわけなので、当然金利が付きます。プラスして、流動性提供をした証として「LPトークン」を受け取ることができます。
このLPトークンをステーキングすると、報酬としてRONをERC20でラップしたWRONが貰えます。リリース当日にこの記事を書いてるので、ぶっちゃけ預け入れに対してどれほどのWRONが付与されるのか全く分かりません。。。ここは分かり次第追記します。
記事執筆時点では下記2つのペアで流動性提供が可能です。
そんなわけで、DEX「Katana」の登場により、AXIEエコシステム内で流動性提供とイールドファーミングもできるようになりました!
【トリセツ】Katanaの使い方を画像付き解説!

スワップのやり方

まずはKatanaのトップページに移動します。
画面左上の「Swap」を選択します。

画面中央のドロップダウンメニューから、スワップ元の通貨を選びます。

今回はSLP→WETHのスワップなので「SLP」を選択します。

次に下のドロップダウンメニューからスワップ先の通貨を選択します。

今回は「WETH」を選択します。

次に、交換したい数量を入力します。今回は10,000SLPをスワップしたいので「10000」と入力しました。なお下画像の青枠部分は、自動で計算されます!

では、いよいよスワップします!青ボタンの「Swap」を選択しましょう。

最後に、下画像のように確認画面が表示されます!

「Confim Swap」を選択して、トランザクションに署名して、スワップ完了です!
流動性提供のやり方

まずはKatanaのトップページに移動します。
画面左上の「Pool」を選択します。

画面下 青ボタンの「Add liquidity」を選択しましょう。

次の画面が表示されるので、通貨ペアを選択し、流動性提供をする数量を入力しましょう。

また、Katana上で初めて取り扱う通貨の場合は、下画像の青ボタン「Approve」から、トランザクションに署名する必要がありますので、こちらも進めておきましょう。

通貨の認証が完了すると、「Approve」の枠が、下画像のように「Supply」になります!

「Supply」を選択すると、下画像の確認画面が表示されます。

確認内容に問題がなければ「Confirm Supply」を選択して、流動性提供のセッティングは完了です!これで金利が貰えますよ~
流動性提供で得た金利の確認方法
まずはKatanaのAnalytics>Accountsページに移動します。
検索窓に自分のRoninアドレスを入力して「Load Account Details」を選択しましょう。なお、Roninアドレスは「ronin:~」という形式ですが、ここでは「0x~」に書き換える必要があるので要注意です。

これで、流動性提供によって現在取得できた金利を確認することができます。
【参考までに】僕が得た金利はこれくらいでした
さてさて、僕は上記手順通りに10万円分SLP/ETHの流動性提供をしました。で、10時間後に結果を見てみると、$2.63円(約300円)の金利がもらえておりました。

単純に金利だけを計算してみると10万円の流動性提供にて、日利700円、月利21,000円くらいになりそうです。
実のところ、僕が流動性提供をした真の目的は次に解説するファーミングでWRONを手に入れるためです!あとはこの記事を書くため!笑
ファーミングのやり方

まずはKatanaのトップページに移動します。
画面左上の「Farm」を選択します。

今回はSLP/WETHのLPファーミングをするので、右の「SLP/WETH」を選択します。

下画面が展開されるのでステーキングと同様に「Approve」を選択して、SLP/WETH LPのトランザクションをKatanaに許可します。

最後に「Stake」を選択すればLPを用いたファーミング完了です!

ファーミング報酬「WRON」の受け取り方法
記事執筆時点ではWRONの報酬未実装のため、Sky mavisの公式ドキュメントから、こちらは引用します。
結論から言うと、先ほどの「Farm」のページから報酬「WRON」の残高確認と取得(Claim)ができるみたいです。

引用元:Katana Docs
左下の赤枠が報酬のWRONですね。こちらは流動性提供の報酬確認より簡単で、個人的にはGoodです!
【英語で見たい方】公式ドキュメントはこちら

とゆーわけで本記事は以上です。
RONとWRON実装次第、また追記していきます^^。
・AXIE INFINITY界隈のDEX「Katana」では何ができるの?
・Katanaをググっても英語資料ばかりで困る。日本語解説してほしいな…
・画像付きで、Katanaの使い方を教えてほしいな…